「読書感想文って、どうやって書けばいいの?」
「本を読むのも苦手だし、感想なんて全然浮かばない…」
そんなふうに悩んでいる中学生のみなさん、大丈夫!
この記事では、読書感想文がスラスラ書けるコツと、実際に感想文に使いやすい読みやすい本を10冊ご紹介します。
本を読むのが苦手な人でも、楽しみながら読めて、自然に感想が浮かぶ本ばかりです。
「これならできるかも!」と思えるヒントがたくさん詰まっていますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
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読書感想文が苦手な理由とは?
本を読むのが苦手
読書感想文が苦手な中学生はとても多いです。その理由のひとつに「本を読むのが苦手」ということが挙げられます。本を読むのが遅かったり、内容が頭に入りにくかったりすると、感想文を書く前に挫折してしまいますよね。特に分厚い本や難しい言葉がたくさん出てくる本は、中学生にとってハードルが高いものです。
でも安心してください。読むのが苦手な人でも、物語の展開がわかりやすかったり、文章がやさしい本を選べば、自然と最後まで読み切ることができるんです。
また、たとえ全部読めなかったとしても、大事な部分だけしっかり読めば、読書感想文はちゃんと書けます。「全部完璧に読まないといけない」と思い込むとプレッシャーになってしまうので、まずは楽な気持ちで読み始めることが大切です。
感想文の書き方がわからない
感想文を書くとき、何から手を付けていいかわからず困ることも多いですよね。「あらすじを書けばいいの?」「感想ってどうやって書くの?」と迷ってしまうのは自然なことです。
感想文には、実は決まった型があります。「①本を読んだきっかけ」「②心に残った場面」「③自分の考え」を順番に書けばOKです。型に沿って書けば、自然にまとまった文章になります。
たとえば、「最初にこの本を選んだ理由」「一番印象に残ったシーン」「それについて自分はどう思ったか」を順番にまとめるだけで、立派な読書感想文になるんです。難しく考えず、思ったことを素直に書くことを意識しましょう。
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読書感想文が苦手な理由とは?
何を書けばいいのかわからない
本を読み終わっても、いざ感想文を書こうとすると「何を書けばいいの?」と悩む人は多いです。でも、心配はいりません。感想文で大切なのは、「正しい答え」を書くことではなく、自分がどう感じたかを素直に伝えることです。
たとえば、「この場面で泣きそうになった」とか「この登場人物の行動には納得できなかった」など、あなた自身の気持ちを書くのが正解なんです。特別な言葉を使わなくても、シンプルな日本語でOK。読んだときに思ったことをそのまま書けば、立派な感想文になりますよ。
時間が足りない
「感想文を書こうと思っていたけど、夏休みの終わりギリギリになってしまった!」という経験、ありませんか?中学生の毎日は忙しいので、時間がなくなるのも仕方ないことです。でも、時間がないからといってあきらめる必要はありません。
短い時間でも読める本を選び、読んでいるときに感じたことをメモしておけば、感想文はスラスラ書けます。特に、短編小説やページ数の少ない本を選ぶと、最後まで読めて達成感も得られます。
また、学校の先生も「自分なりに頑張ったこと」を評価してくれるので、完璧を目指すより、まず書き上げることを目標にしましょう。
書くことが面倒に感じる
「そもそも作文が面倒くさい」と思っている人も少なくないでしょう。実は、それも普通の感情です。無理にやる気を出そうとするより、楽しく書ける工夫をすることが大事です。
たとえば、「この本を友だちにすすめるとしたら、何て言う?」という気持ちで書き始めると、作文というより会話のように楽しく文章が書けます。堅苦しく考えないことが、読書感想文をラクにするコツです。
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読書感想文におすすめの本の選び方
自分の興味があるジャンルを選ぶ
本を選ぶときにいちばん大切なのは、「自分が興味を持てるかどうか」です。たとえば、スポーツが好きならスポーツをテーマにした本、動物が好きなら動物が登場する本がおすすめです。
興味のないジャンルの本を無理に読むよりも、好きなジャンルのほうが内容に引き込まれやすく、自然と感想もわいてきますよ。
共感できる登場人物がいる本を選ぶ
物語の中で「この人の気持ち、わかるな」と思える登場人物がいる本は、感想文がとても書きやすいです。自分と似た考え方や悩みを持っている登場人物を見つけると、自然に「自分だったらどうするかな?」と考えるようになり、感想もどんどん浮かびます。
読みやすい文章の本を選ぶ
難しい言葉がたくさん出てくる本より、スッと読めるやさしい言葉で書かれている本を選びましょう。文章が読みやすいと、内容もスムーズに頭に入るので、感想を書くときも困りません。
特に中学生向けの小説は、短い文でテンポよく書かれているものが多いのでおすすめです。
映画化されている本を選ぶ
読書感想文に取りかかる前に、映画化されている本なら、映画を先に見てもOKです。映画でざっくりストーリーを理解してから本を読むと、内容が頭に入りやすくなり、感想も書きやすくなります。
ただし、映画と原作には違いがあることも多いので、「映画ではこうだったけど、本では違った」など、自分なりの発見を書き加えると、オリジナリティのある感想文になります。
ページ数が少なめの本を選ぶ
長編小説よりも、ページ数が少なめの本を選ぶと、読み切った達成感が得られて、感想文もすぐに書き始められます。特に忙しい中学生には、短編小説や児童文学がぴったりです。
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中学生におすすめの読みやすい本10選
『西の魔女が死んだ』梨木香歩
「西の魔女が死んだ」は、中学生にとても人気のある感動的な小説です。文章がやさしく、自然豊かな風景描写がとても美しいので、読んでいるだけで心が落ち着きます。主人公のまいと、おばあちゃん(西の魔女)の交流を通して、自立や成長を描いた物語です。
特に感想文では、「まいが悩みながらも成長していく姿に共感した」など、自分の成長と重ねて書きやすいテーマになっています。
心があたたかくなるストーリーなので、読書感想文にぴったりです。
『夜のピクニック』恩田陸
「夜のピクニック」は、高校生たちが24時間かけて歩き続ける「歩行祭」というイベントを通して、友情や自分自身と向き合う姿を描いた作品です。
少し長めの物語ですが、会話中心でテンポよく進むので、中学生でも無理なく読み切れます。普段、学校生活を送っている中で感じるモヤモヤや悩みにも共感できるので、自然と感想が書きやすくなりますよ。
『ビリギャル』坪田信貴
実話をもとにした「ビリギャル」は、学年ビリのギャルが猛勉強の末に慶應義塾大学に合格するまでのストーリーです。
難しい言葉は使われておらず、ノリのいい文章なのでとても読みやすいです。「努力すれば夢はかなう」というメッセージがストレートに伝わるので、感想文では自分の目標や努力について書きやすくなります。
モチベーションを上げたい中学生にもおすすめです。
『博士の愛した数式』小川洋子
この物語は、記憶が80分しかもたない数学博士と、家政婦の「私」、そしてその息子との温かい交流を描いています。
数学がテーマですが、内容はとてもやさしく、あたたかい人間関係に心が動かされます。博士の不思議な生き方や、家族のような絆に触れながら感想を書けるので、作文にも個性が出しやすいです。
『走れメロス』太宰治
短編小説ながら、とても力強い物語です。友を信じて走るメロスの姿は、友情や信頼をテーマにした感想文を書くのにぴったりです。文章もリズムよく進むので、中学生にも読みやすいです。
また、「なぜメロスはここまで頑張ったのか」「自分ならどうするか」と考えると、深い感想が自然に生まれます。
『きみの友だち』重松清
友情をテーマにした短編集です。病気やいじめなど、少し重いテーマも出てきますが、文章はとてもやさしく、登場人物たちの心情がリアルに伝わってきます。
感情移入しやすく、「友だちってなんだろう?」と考えるきっかけになるので、自分の体験と結びつけた感想が書きやすいです。
『夏の庭―The Friends』湯本香樹実
「死」をテーマにしながらも、明るく、あたたかい友情物語に仕上がっています。
少し大人びたテーマですが、子どもたちの視点で描かれているので、中学生でもしっかり読めます。感想文では「生と死について考えたこと」や「友だちと協力する大切さ」などを書きやすい一冊です。
『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』ブレイディみかこ
イギリスの学校で多様性の中を生きる中学生のリアルな姿を描いたノンフィクションエッセイです。
現代社会の問題にも触れているので、普通の小説とは違った視点で考えることができます。「差別とはなにか」「違いを認め合うとはどういうことか」というテーマで感想を書きたい人におすすめです。
『青の炎』貴志祐介
少しミステリー要素もあるサスペンス小説ですが、主人公の葛藤や成長がリアルに描かれています。
重いテーマながらも文章は読みやすく、感情移入しやすいので、「もし自分だったらどうするか」という視点で深い感想を書くことができます。
『カラフル』森絵都
死んだはずの少年が、別の少年の体を借りてやり直すチャンスを与えられる…というファンタジー要素のある物語です。
難しいテーマをやさしい言葉で描いているので、中学生にもわかりやすいです。「自分の人生をどう考えるか」「過去をどう受け止めるか」というテーマで感想文が深くなります。
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読書感想文を書くときのポイント
あらすじは簡潔にまとめる
読書感想文でよくある失敗は、あらすじを長々と書きすぎてしまうことです。読書感想文は「自分の感想を書くこと」が目的なので、あらすじはできるだけ短く、必要な部分だけにまとめましょう。
コツは、「この話は、〇〇が△△する物語です」と一文で言えるくらいにコンパクトにまとめることです。
たとえば『走れメロス』なら、「友を信じる青年メロスが、国王との約束を守るために走る話です」と一言で紹介すれば十分です。あらすじを簡潔にすると、そのぶん感想を書くスペースをしっかり確保できるので、文章のバランスも良くなりますよ。
自分の感じたことを中心に書く
感想文は、「自分はこう思った」という気持ちを伝える文章です。本の内容を説明するだけではもったいないです。
読んでいる途中で「ここが面白かった」「このセリフに感動した」「この行動は許せないと思った」など、心が動いた瞬間を大切にしましょう。そして、そのときどう思ったか、なぜそう感じたかを具体的に書きましょう。
たとえば「メロスが走る姿を見て、自分も友だちを信じる大切さを感じた」といったふうに、自分の考えを中心に書くと、オリジナリティのある感想文になります。
印象に残った場面を取り上げる
物語全体をまんべんなく感想にするよりも、「一番心に残った場面」を深く掘り下げるほうが、説得力のある感想文になります。
「どの場面が特に心に響いたか」「その場面で何を思ったか」をしっかり考えて、具体的に書くと、文章に厚みが出ます。
たとえば、『西の魔女が死んだ』なら「まいがおばあちゃんと朝食を作るシーン」が印象に残ったなら、「なぜその場面が心に残ったのか」を丁寧に説明するとよいでしょう。
本の内容と自分の体験を結びつける
読書感想文にオリジナリティを出すコツは、「本の内容」と「自分の体験」を結びつけて書くことです。
たとえば、本の中の登場人物が悩んでいる場面を読んで、「自分も似たような経験がある」と感じたなら、その体験を詳しく書いてみましょう。
本と自分の経験がつながることで、感想文がぐっと深みを増し、読む人の心に響きやすくなります。
読み終えた後の気持ちを素直に書く
感想文の最後は、「読み終わったときにどんな気持ちになったか」を正直に書きましょう。「感動した」「勇気をもらった」「もっと知りたくなった」など、シンプルな言葉で構いません。
無理にカッコいい文章にしようとする必要はありません。素直な言葉こそ、読む人に気持ちが伝わります。
さらに詳しい読書感想文の書き方については、ジャンル別のおすすめの本もあわせて紹介しているこちらの記事を参考にしてみてください。
⇨ 読書感想文におすすめ!中学生にぴったりの本15選と感想文の書き方
読書感想文をスラスラ書くための裏技
映画を先に観てから本を読む
感想文のために本を読むのが苦手な人には、映画版を先に見るのもおすすめです。映画で物語の流れを理解してから本を読むと、ストーリーの理解度がグッと上がり、感想も書きやすくなります。
もちろん映画と本の違いを発見して、それについて書くのも素晴らしい感想文になりますよ。
付箋やメモを活用する
本を読みながら、「ここいいな」と思ったところに付箋を貼ったり、ノートにメモをとったりするだけで、あとで感想文を書くときにとても役立ちます。
特に、感動した場面、考えさせられた場面をメモしておくと、感想文の材料が自然と集まります。
感情が動いた場面をメモする
読書中に「泣きそうになった」「ワクワクした」「ドキドキした」ときは、必ずメモしましょう。
感情が大きく動いた場面は、感想文の中心に使うと、とても生き生きとした文章になります。文章に気持ちを乗せると、読む人にも感動が伝わります。
書き出しのテンプレートを使う
いきなり原稿用紙を前にしても、なかなか書き出せないですよね。そんなときは、テンプレートを使うとスムーズに始められます。
例えば
「この本を選んだ理由は〇〇です。」
「読んでいるうちに△△という気持ちになりました。」
という形を使えば、自然な流れで書き進められます。
誰かに話すように書いてみる
感想文を書くときは、「誰かにこの本のことを話す」つもりで書くと、言葉が自然になります。
友だちや家族に本の内容を紹介するような感覚で書くと、読んでいる人にも親しみやすい文章になりますよ。
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よくある質問(FAQ)
Q. 読書感想文にあらすじはどこまで書けばいいですか?
A. あらすじは、できるだけ短くまとめるのがポイントです。全体の1/4以内におさめ、自分の感想を中心に書きましょう。
Q. どんな本でも読書感想文に使っていいの?
A. 基本的にはどんな本でもOKですが、難しすぎる本やあまりにも短すぎる本は、感想を書くのが難しい場合があります。今回紹介したような「中学生向きで書きやすい本」を選ぶと安心です。
Q. 感想文って正解があるの?
A. 正解はありません。自分の感じたこと、自分なりの考えを書けば、それがあなたにとっての正しい感想文になります。
Q. 読み終わった後に何も感じなかったらどうする?
A. 無理に感動する必要はありません。「なぜ心が動かなかったのか」を書くのも立派な感想文になりますよ!
Q. 本を全部読めなかった場合でも感想文は書ける?
A. はい、書けます!印象に残った場面についてだけでも、自分の感じたことを書けば大丈夫です。
まとめ
中学生にとって、読書感想文は「めんどうくさい」「どう書けばいいかわからない」と感じる宿題の一つです。でも、本の選び方や書き方のコツを押さえれば、スラスラと書き上げることができます。
今回紹介した読みやすい本10選は、どれも物語に引き込まれやすく、感想も自然と浮かびやすいものばかりです。さらに、あらすじを簡潔にまとめたり、自分の感情を素直に書いたりする工夫をすることで、誰でも自信を持って読書感想文を書くことができます。
読書感想文は、正しい答えを書くためのものではありません。あなた自身が感じたこと、考えたことを言葉にする練習です。今回のコツを参考にして、ぜひ楽しく、そして自分らしい感想文を書いてくださいね!