新年が始まり、最初の夢を見ることは多くの人にとって特別な瞬間です。良い夢や楽しい夢を見ると、その年が良い年になるかもしれないと期待感が高まりますね。
逆に不快な夢や恐ろしい夢を見ると、気分が沈んでしまうことも。。
特に新年の夢だと「これは何かの兆候?」や「実際に起こるかも?」と思ってしまうかもしれませんね。
そこでこの記事では、夢のメカニズムや悪夢の背後にある原因について深掘りします。
万が一、悪夢を見てしまった場合、気分の落ち込みを回復させる方法もご紹介させてもらいます。
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初夢の意味
新年の始まりに見る夢は「初夢」として知られ、伝統的に「一富士二鷹三茄子」と称される富士山、鷹、なすびの夢は「良い兆し」とされてきました。
良い夢や楽しむことができる夢を見ると、その年が素晴らしいものになるかもしれないと期待しますが、一方で不安な夢を見ると、ちょっとした心配や「これは何かの前兆?」と感じることもあるでしょう。
しかし、実際には初夢で不安な夢を見たからと言って、その年が不運なものになるわけではありません。
この記事では、夢の成り立ちと、不安な夢の背後にある要因を探ります。
夢の成り立ちとそのメカニズム
科学の進展により、夢に関する理解が深まりました。そこで「人は眠る時には必ず夢の世界を訪れる」という事実が明らかにされています。
さらに、この夢の役割は、脳の記憶の整理や日常のストレスの軽減、さらには心と体を再生する手段として重要だと考えられています。
夢の消失についての脳の働き
私たちは睡眠中に夢を経験することが分かっていますが、実際に目を覚ました時、どれだけ夢の内容を鮮明に思い出せるでしょうか?
多くの場合、夢の内容は「はっきりと思い出せない」、あるいは「夢を見ていたこと自体を感じられない」という状態です。また、短時間で「あれ、何の夢だったかな?」と忘れてしまうことも。
これは、私たちが現実を混同しないよう、夢を消去する脳のメカニズムが作動するためです。
しかしながら、「夢の内容を明確に覚えている」と感じる時があります。これは、夢の情報を消去するメカニズムが一時的に動かなかったことが原因で、そのため夢の記憶が鮮明に残ることがあります。
では、なぜその消去のメカニズムが動かなかったのでしょうか?
これは、私たちの睡眠のサイクルや起き上がるタイミングと密接に関係していると考えられています。
夢が現れるレム段階の睡眠
私たちが寝る際、一定の深さで眠り続けるわけではありません。二つの異なる段階の睡眠、すなわち「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」を周期的に交互に繰り返しています。
2つの異なる段階の眠り
1. 【レム睡眠】:薄い眠りの段階で、身体は休息をとっているものの、脳は活動している状態。
2. 【ノンレム睡眠】:深い眠りの段階で、身体と脳の両方が休息をとっている。
このような睡眠の中で、脳が活動的な段階と休息中の段階が存在します。そして、「眠りが浅く感じる」という感覚は、レム睡眠が長く続き、脳が充分に休息を取れていないために生じるのです。
さて、この中で夢を体験するのはどの段階でしょうか?
正解は、脳が活動的なレム睡眠の時間です。レム睡眠は浅いので、夢の途中で突然目を覚ますと、夢の消去が適切に行われず、その夢の内容を思い出すことができます。
さらに、高いストレスレベルや体の疲れなどが影響し、夢の内容を鮮明に覚えていることが多くなると言われています。
したがって、レム睡眠中に夢の記憶が残って目を覚ますと、私たちは「夢を見た」と感じるわけです。
次に、なぜ恐ろしい夢を見てしまうのか。その原因を探ることにしましょう!
なぜ恐ろしい夢を見るのか?
夢の内容は、私たちの心と身体の状態に密接に関連していると一般的に信じられています。身体や精神に強いプレッシャーやストレスがかかると、薄いレム睡眠の時間が増え、その結果「恐ろしい夢」を経験することが多くなると思われています。
それでは、どのような状況下でこのような「恐ろしい夢」が現れやすいのでしょうか。
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日常のプレッシャー
心に重くのしかかるストレスは、恐ろしい夢をもたらす原因となることがあります。現代の生活スタイルは、ストレスを完全に避けるのは難しいものの、ストレスとうまく向き合っている時は恐ろしい夢を見ることは少ないです。
しかし、圧倒的なストレスや自分で気づかない内に溜め込んでいるストレスがある場合、怖い夢を見る可能性が高まります。
不適切な寝姿勢
夢は、睡眠中の体の感覚を映し出すことがよくあります。たとえば、うつぶせに寝ると呼吸が困難になり、「水中で息ができない」夢を見ることがあるし、高い枕で寝て首にストレスがかかると、「首を絞められる」ような夢を見ることがあります。
身体からのシグナルが夢の中で表れることがあるのです。
寝る前の食べ過ぎや飲み過ぎ
多くの人がお酒を飲んでリラックスしたり、食事をしないと眠れないと感じることがあるでしょう。だが、寝る前に大量に飲んだり食べたりすると、眠っている間も消化活動が活発になり、レム睡眠の時間が伸びる可能性があります。
これに加えて、胃の違和感や胸の焼けつきが原因で、体の不快感が怖い夢として表れることも。
例えば、
・年の終わりや始まりの多忙な日々により、心と体がともに疲れていた。
・新年の祝い事で食べ過ぎや飲み過ぎてそのまま寝た。
・新年の目標や計画に対するプレッシャーを感じていた。
など、既に「恐ろしい夢」を引き起こす条件が揃っていたのかもしれません。なので来年からは、これらの要因を避けて、安心して眠りにつきたいものです!
悪夢を見た際の気分転換について
たとえ初夢が悪夢だったとしても、大半の場合は時が経てばその記憶は薄れます。しかしその時点での心の状態によっては、気に掛かり続けることがあり、前向きな気持ちになれないことも。
長くネガティブな感じを持ち続けると、心によくない影響を及ぼす可能性があるため、早く気分をリセットしてあげることが大切です!
気になることが頭から離れない時、ただ悩むのではなく「実際に動く」ことで気分を変えることができます。人によって、心を新たにする方法は異なりますが、一例として以下を提案します。
親しい人との会話を楽しむ
自分だけで悩むよりも、他の人と共有することで気持ちが軽くなることがよくあります。近くにいる友人や信じられる家族に思い切って感じていることを話すのは、心のバランスを保つ上で非常に役立ちます。
適度な運動を試みる
新年を迎え、外は日中でも着込まないといられない位の寒さではありますが、その一方で清々しい気持ちでいられます。
歩くことやランニングで汗をかくと、心の再生に役立ちます。休日をただ寝転びながら過ごすのは心に余計なストレスを感じさせるかもしれません。
軽い運動は気分のリセットに有効で、その後の質の良い眠りをサポートする事でしょう。
事実確認を行う
特定の人への悪い夢の場合、その人に直接連絡して状態を確認したり、会ったり話をすると安堵感を得られます。また、夢での車事故について心配するなら、車の点検を検討するのも一つの方法です。
あまりにも心配な夢を見てしまうと、虫の知らせだと思ってしまうこともあるでしょう。
そこで不安な気持ちを減少させるためにも、「確認」する事で心を安定させる助けになります。
神社でのお参り
気持ちが不安定な夢を見た際には、神社での参拝やお守りの購入を考えてみると、気分のリフレッシュに繋がります。特に「厄年」の場合、特定の神社での祈願も検討すると良いでしょう。
特にパワースポットとなる神社への参拝は、より強い安心感をもたらすことが期待できます。
まとめ
もし初夢が悪夢のような内容だったとしても、過度に心配することはありません。しかし、「夢」の背後にはまだ科学が解明していない多くの事実があるため、不可解な現象も存在します。
夢をただの幻想として捉えるのではなく、「ありがとう、気をつけるよ!」と前向きに受け止める事で、良い出来事が起こりそうな気分になれます。
そして最も大切なのは、眠りの中の「夢」よりも、実現したい自分の「夢」を大切にすることですね!