「雛人形って、いつ飾ればいいの?」「片付けが遅れると婚期が遅れるって本当?」そんな疑問を持ったことはありませんか?ひな祭りが近づくと、飾るタイミングや場所、正しいマナーについて気になる方も多いはず。
この記事では、「雛人形はいつからいつまで飾るのが正解か?」という素朴な疑問を中心に、飾り方の基本から最新のトレンド、収納のコツまでをやさしく解説します。
中学生でもわかるシンプルな言葉で、家族みんなで楽しく読める内容になっています。雛人形の魅力を再発見しながら、今年のひな祭りをもっと素敵な思い出にしませんか?
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雛人形はいつから飾るのが正解?縁起がいい時期を解説
雛人形は立春からがベストタイミング
雛人形を飾るのにもっともおすすめの時期は、立春(2月4日ごろ)からとされています。立春とは、季節の変わり目であり、春の始まりを意味する日です。この日からひな祭り(3月3日)までの間が、雛人形を飾るベストシーズンとされています。
立春から飾る理由は、春の訪れを祝う意味も込められているからです。ひな祭りは、女の子の健やかな成長や幸せを願う行事。春の始まりとともに飾ることで、その願いに込める思いがより強くなると考えられています。
また、立春以降であれば、節分も終わり厄落としも済んでいるので、新たな運気を取り入れる意味でも縁起が良いとされているのです。季節感を大切にしたい方には、この時期からの飾りつけをおすすめします。
家族でカレンダーを見ながら、「そろそろ飾ろうか」と相談するのも素敵な思い出になりますよ。
雛祭りの1週間前でも問題ない?
忙しい毎日の中で、「飾るのがギリギリになっちゃった」という人も多いかもしれません。でも安心してください。雛人形はひな祭りの1週間前までに飾れば大丈夫です。遅すぎるということはありません。
特に現代では、飾るスペースや時間が限られている家庭も増えています。仕事や育児で忙しい中、無理に早く飾ろうとしてストレスになるより、余裕のある日に飾った方が気持ちよく楽しめます。
ただし、ひな祭りの前日に急いで飾るのは「一夜飾り」といって、あまり縁起がよくないとされています。これはお正月飾りにも共通する考え方で、「急いで準備する=おろそかにしている」と見られてしまうからです。
ですので、遅くてもひな祭りの2~3日前までには飾っておくと安心です。余裕をもって楽しめるように、カレンダーに「雛人形の日」として予定を入れておくのもおすすめですよ。
友引や仏滅は避けたほうがいい?
雛人形を飾る日に「六曜(ろくよう)」を気にする人もいるかもしれません。六曜とは、大安・仏滅・友引などの運勢を示すカレンダーの記載のことですね。結婚式などの行事で気にする人も多いです。
でも、実は雛人形を飾る日に六曜を気にする必要はほとんどありません。というのも、ひな祭りはあくまで季節の行事であり、宗教行事とは違うためです。
ただし、おじいちゃんおばあちゃんなど、ご年配の方が六曜を気にする場合は、家族の気持ちに寄り添って「大安に飾ろうね」などと話し合って決めるのもいいでしょう。
自分たちが気持ちよく飾れることが一番大切です。迷信にとらわれすぎず、楽しみながら準備できることが、雛人形を飾る最大の目的です。
地域によって飾る時期が違うって本当?
実は、雛人形を飾る時期には地域差もあります。一般的には2月上旬から飾る家庭が多いのですが、東北や北海道など寒さが厳しい地域では、旧暦の3月3日(現在の4月上旬ごろ)にひな祭りを祝うところもあります。
そのため、そういった地域では3月に入ってから雛人形を飾るというケースもあるのです。雪が多い地域では、春の訪れが遅く、4月になってようやく春らしい陽気になるため、自然に旧暦のお祝いが根付いたといわれています。
つまり「遅く飾るのはよくない」と思っていた方も、地域の文化によってはまったく問題ないのです。自分の住んでいる地域の風習や親世代のやり方を聞いてみると、新しい発見があるかもしれませんね。
早すぎるのはNG?1月中に飾るのはアリ?
「1月中に飾るのは早すぎる?」と心配になる方もいるかもしれません。結論から言えば、1月中に飾っても問題ありません。ただし、お正月の飾りをしまってからにしましょう。
お正月飾りが残っている状態で雛人形を飾ると、年神様への礼儀が欠けると考える地域もあります。お正月飾りを片付けたあとなら、1月下旬からでも飾ってOKです。
また、早めに飾ることでお子さまも長く楽しめるというメリットがあります。忙しい方は「時間のあるうちに」と1月中旬に準備するのも一つの方法です。注意点としては、ホコリをかぶらないようにこまめに掃除することと、直射日光を避けることですね。
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雛人形はいつまで飾る?片付けが遅れると婚期が遅れるって本当?
ひな祭りが終わったらすぐに片付ける理由
雛人形はひな祭り(3月3日)が終わったら、できるだけ早く片付けるのがよいとされています。その理由には、「けじめをつける」「行事を大切にする」という意味があります。行事が終わったあとにダラダラと飾り続けていると、だらしない印象を与えるという考え方です。
また、片付けが遅れるとホコリがたまったり、湿気がたまったりして、雛人形が傷む原因にもなります。特に湿度が高くなり始める春先は、カビが生えやすくなるので注意が必要です。
ひな祭りが終わった翌日や、その週末など、天気のいい日に片付けるのが理想です。湿気の多い日や雨の日に片付けると、雛人形に湿気がこもりやすくなるため、晴れた日にゆっくり時間をとって片付けましょう。
3月3日以降も飾っていて大丈夫?
「3月3日を過ぎても飾っていたらダメ?」と心配になる人もいますが、実際は数日程度ならまったく問題ありません。忙しくてすぐに片付けられないという人も多いでしょう。
大切なのは「いつまで飾っていたか」よりも、「きちんと感謝して片付けたか」です。行事の意味をしっかりと受け止めて、きれいに片付けることのほうが重要です。
とはいえ、4月になっても飾ったままだと「だらしない印象」になってしまうこともあるので、できれば3月中旬までには片付けておきたいところです。家族で「来週の土曜日は雛人形を片付けようね」と話して予定を立てておくとスムーズですよ。
「婚期が遅れる」は迷信?本当の意味とは
「雛人形をいつまでも飾っていると婚期が遅れる」という言い伝えを聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。でも、これは迷信の一つです。実際に飾る時期と結婚時期に因果関係はありません。
この言い伝えの本当の意味は、「物事にけじめをつけることの大切さ」を子どもに教えるためのものです。ひな祭りという行事が終わったら、次の季節に向けて片付けるという習慣を身につけるために、昔の人が使った教えなのです。
ですから、「婚期が遅れる」という言葉を真に受けて焦る必要はありません。大事なのは、行事を大切にし、物を大事に扱う心を育むことです。雛人形を丁寧に飾り、感謝を込めて丁寧に片付けることで、子どもの心にもきっとよい影響が残ります。
天候や忙しさで片付けが遅れる場合の対処法
ひな祭りが終わっても、すぐに片付けられないことってありますよね。仕事や学校で忙しかったり、天気が悪かったり…。そんなときは、無理にすぐ片付けようとしなくても大丈夫です。
まず、気をつけたいのは湿気。雨の日に片付けると、収納箱の中に湿気がこもってしまい、カビの原因になります。できれば晴れた日を選んで片付けるのがベストです。
どうしても時間がないときは、とりあえずホコリがかぶらないように薄い布をかけて保護しておくのもよい方法です。数日中に片付ける予定があるなら、これで十分対応できます。
また、収納スペースが準備できていない場合は、事前に乾燥剤や防虫剤を用意しておくと、スムーズに片付けられます。準備と段取りを整えておくことが、結果的に雛人形を長持ちさせることにもつながりますよ。
地域差がある?旧暦で祝う地域のタイミング
日本全国では、雛人形の片付け時期にも地域差があります。特に東北地方や北陸、北海道などでは、旧暦の3月3日(現在のカレンダーでいうと4月上旬)にひな祭りを行う地域もあります。
このような地域では、当然ながら片付けも遅めになります。4月上旬までは飾っていても違和感はありませんし、それが地域の文化として根づいています。
また、観光地などでは4月中旬まで雛人形を展示しているケースも多く見られます。これは訪れた人に季節を感じてもらうための演出でもあり、飾る期間が長くても問題ないことを表しています。
大切なのは、「地域の風習や家庭の事情に合わせること」です。他人と比較して焦る必要はありません。あなたの家庭にとって一番無理のない方法で、雛人形を大切に扱ってあげてくださいね。
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雛人形を飾る場所や飾り方のマナーとタブー
雛人形はどこに飾る?ベストな場所とは
雛人形を飾る場所としておすすめなのは、家族がよく集まるリビングや、来客がある和室などです。雛人形は子どもの成長を願うお守りのような存在なので、毎日目に入る場所に飾ることで、その思いをしっかり込めることができます。
また、直射日光が当たらない場所を選ぶのも重要なポイントです。強い日差しに長時間当たると、人形の顔や着物が色あせてしまうことがあります。レースのカーテン越しのやわらかい光が入るような、風通しのいい場所が理想です。
エアコンの風が直接当たる場所も避けましょう。風でホコリが舞いやすくなったり、乾燥で人形が傷んだりする原因になります。人形はとてもデリケートなので、飾る場所に気を配ることで長持ちさせることができます。
飾る場所に迷ったら、「毎日きれいに見てあげられるかどうか」を基準にして選ぶといいですね。
窓際や玄関に飾るのはOK?
窓際や玄関も人気の飾り場所ですが、注意点があります。まず窓際の場合は、前述の通り直射日光による色あせのリスクがあるため、レースカーテンなどで日よけができるか確認しましょう。
また、玄関はお客様を迎える大事な場所ですが、外気が入りやすく気温や湿度の変化が激しいため、人形の保存状態が悪くなりがちです。とくに高価な段飾りや繊細な衣装の雛人形は、玄関よりも室内の安定した場所に飾る方が安心です。
ただし、スペースの関係で玄関にしか飾れないという場合は、ケース入りの雛人形やコンパクトな親王飾りなどを選び、直射日光や湿気対策をしっかりとすれば問題ありません。
風水の観点でも、玄関に飾ることは「幸運を招く」と言われることもあり、意外と人気の場所です。飾る場合は、丁寧に布を敷き、毎日ホコリを取るように心がけましょう。
段飾りの正しい並べ方をチェック!
七段飾りの雛人形は、飾る順番に意味があります。それぞれの段にはきちんとした位置があるので、子どもと一緒に楽しみながら並べることで、ひな祭りの意味も自然と学べます。
以下は一般的な七段飾りの並び順です。
| 段 | 飾るもの | 意味 |
|---|---|---|
| 一段目 | 男雛・女雛(お内裏様とお雛様) | 主役の2人 |
| 二段目 | 三人官女(さんにんかんじょ) | お祝いの準備をする女性たち |
| 三段目 | 五人囃子(ごにんばやし) | 音楽で盛り上げる人たち |
| 四段目 | 随身(ずいじん) | お殿様とお姫様を守る護衛役 |
| 五段目 | 仕丁(してい) | お世話係、使者の役 |
| 六・七段目 | 道具やお嫁入りの品(たんす・鏡台など) | 生活用品や嫁入り道具 |
この並べ方はあくまで基本であり、家ごとの伝統や人形のセットによって多少異なる場合もあります。説明書がついている場合は、それを参考にするのが確実です。
お子さんと一緒に「これは誰だろう?」と話しながら飾るのも、よい学びになりますよ。
お子さまと一緒に飾る時の注意点
雛人形を飾る作業は、子どもにとっても楽しいイベントです。しかし、繊細な作りの人形が多いため、扱いには十分注意が必要です。とくに小さなお子さんと一緒に飾るときは、次のようなポイントに気をつけましょう。
- 小さなパーツ(扇子や冠など)は親が飾る
- 手を洗ってから触らせる
- 組み立てるときは転倒防止に安定した台を使う
- 飾る高さを調整し、無理な姿勢にならないように
「これはお雛様だから、優しくしてね」と教えることで、物を大切にする心も育ちます。また、お子さんができる役割(段に布を敷く、飾る順番を読むなど)をあらかじめ決めておくと、スムーズに進みやすくなります。
壊れやすいパーツは親が担当し、子どもが手伝える部分で参加させることがポイントです。楽しいイベントとして記憶に残せるよう、焦らず、家族みんなで楽しんでくださいね。
神棚や仏壇の近くに飾ってもいいの?
神棚や仏壇の近くに雛人形を飾ることに関しては、「ダメ」という決まりはありません。ただし、日本の伝統では神様やご先祖様を敬う気持ちを大切にするため、少し配慮が必要です。
たとえば、神棚の真下に雛人形を置くのは避ける方がよいとされています。これは、神様を見下ろすような形になるからです。できれば少し離した場所、もしくは視線の高さがずれる位置に飾ると良いでしょう。
仏壇のそばも同様で、ご先祖様と雛人形を一緒にお祝いするのは悪いことではありませんが、供え物や線香の煙が人形にかからないように注意してください。雛人形はとても繊細なので、煙や香りで素材が傷んでしまう可能性があります。
飾る場所に迷ったときは、家族や親戚と相談して「みんなが気持ちよく見られる場所」を選ぶのが一番です。
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雛人形の種類と特徴を知って飾りをもっと楽しもう
段飾り・親王飾り・ケース飾りの違いとは?
雛人形にはいくつかの種類があり、それぞれに特徴と魅力があります。代表的なのは「段飾り」「親王飾り」「ケース飾り」の3つ。まずはこの違いをしっかり知って、自分の家庭に合った雛人形を選びましょう。
段飾りは、七段や五段などの豪華なセットです。お内裏様(男雛と女雛)だけでなく、三人官女、五人囃子、随身、仕丁、道具類までがそろっていて、昔ながらのひな祭りの雰囲気を楽しめます。ただし、場所をとるため広いスペースと飾る時間が必要です。
親王飾りは、お内裏様とお雛様の2人だけのシンプルなセットです。最近はこのタイプが主流で、場所をとらず飾りやすいのが魅力。デザインもモダンで、洋室にもなじみやすいです。
ケース飾りは、アクリルやガラスのケースに入ったタイプで、ホコリを気にせず飾れるのが特徴。出し入れが簡単で、コンパクトなものが多く、収納にも便利です。
それぞれの特徴を比較した表はこちらです。
| 種類 | 特徴 | 向いている家庭 |
|---|---|---|
| 段飾り | 豪華で伝統的、人数・道具がすべてそろう | 和室がある・伝統を重んじる家庭 |
| 親王飾り | シンプルで飾りやすく、洋室にも合う | マンション・共働き家庭など忙しい家庭 |
| ケース飾り | ホコリを気にせず出し入れ簡単、コンパクト | スペースが限られている家庭 |
家庭のライフスタイルや好みに合わせて、ベストな雛人形を選んでくださいね。
モダン雛人形ってなに?最近のトレンド
最近では「モダン雛人形」というスタイルが人気を集めています。これは、伝統的な雰囲気を保ちつつ、現代的なデザインや色合いを取り入れた雛人形のことです。リビングや洋風インテリアにもなじむのが特徴です。
たとえば、衣装の色をパステルカラーにしたり、台座や屏風に北欧風のデザインを使っていたりと、従来の赤・金を基調とした雛人形とは違った柔らかな印象があります。木製の人形やシンプルな立ち雛タイプもあり、おしゃれなインテリアとしても映えます。
また、名前入りの木札や、アクリル製の台座にすることで、よりオリジナリティを持たせたものも人気です。InstagramなどSNS映えも意識され、写真を撮ってシェアする家庭も増えています。
「伝統的な人形はちょっと重い…」と感じている方にもおすすめで、子どもが大きくなってからも飾りたくなるような、スタイリッシュなデザインが魅力です。
コンパクト雛人形のメリット・デメリット
現代の住宅事情に合わせて人気を集めているのが「コンパクト雛人形」です。棚の上やテレビボードにも置けるサイズ感が魅力で、飾るのも片付けるのもラクという点が最大のメリットです。
メリット
- 小スペースでも飾れる
- 出し入れが簡単で準備がラク
- 軽量で持ち運びもしやすい
- デザインが現代的でおしゃれなものが多い
デメリット
- 飾れる人数が少ない(親王飾りがほとんど)
- 本格的な伝統スタイルを楽しみにくい
- 細かい装飾や質感に差がある場合も
特に都市部のマンション住まいの家庭には大変人気があります。一方で、昔ながらの七段飾りに憧れがある方にとっては、少し物足りなさを感じるかもしれません。
「手軽に楽しみたい」「収納スペースがない」という方にはぴったりの選択肢です。
インテリアとしての雛人形の飾り方
最近は、雛人形を「季節のインテリア」として楽しむ家庭も増えています。伝統にとらわれず、自分らしいスタイルで飾ることで、日常の中にひな祭りの温かさを取り入れることができます。
たとえば、玄関の飾り棚にミニサイズの雛人形を置いたり、リビングの一角に和紙のランナーを敷いてシンプルな人形を並べたり。モダンな照明や花と組み合わせて、おしゃれなコーナーを作るのもおすすめです。
また、背景に季節の花(桃や菜の花)を飾ったり、ひなあられを小皿にのせて飾りに加えると、雰囲気がグッと華やかになります。こうした工夫で、お客様にも「素敵!」と言ってもらえるような空間になりますよ。
飾り方に正解はありません。家族が笑顔で過ごせることが一番の目的です。自分のセンスで楽しむことが、新しいひな祭りの形と言えるでしょう。
手作り雛人形でオリジナルのひな祭りを演出
「もっとオリジナリティを出したい!」という方には、手作りの雛人形もおすすめです。最近では、100円ショップや手芸店で手軽に材料がそろうので、親子で楽しみながら作れるのが魅力です。
たとえば、フェルトや紙粘土で作る簡単な人形や、折り紙でできる雛飾りなどは、小さな子どもでも楽しんで作れます。毛糸で編んだ編みぐるみタイプもSNSで人気です。
手作りの魅力は、世界にひとつだけの雛人形ができること。名前や生年月日を入れたり、好きな色やデザインで仕上げたりと、愛着がわく要素がたっぷりです。毎年少しずつ飾りを増やしていくのも楽しいですね。
既製品の人形と並べて飾ることで、家庭の雰囲気もぐっと温かくなります。「作る時間」も「飾る楽しさ」も味わえるのが、手作り雛人形の醍醐味です。
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雛人形をしまう時の注意点と長く大切にするコツ
雛人形をしまうベストなタイミング
雛人形をしまうタイミングは、「ひな祭りが終わってからできるだけ早く」が基本です。ただし、雨の日や湿度が高い日は避けた方がよいとされています。なぜなら、湿気が人形にこもってしまうと、カビや劣化の原因になるからです。
理想的なのは、ひな祭りの翌日〜1週間以内の晴れた日。この時期に天気予報をチェックして、乾燥した晴天の日を選びましょう。特に人形の顔や着物はデリケートなので、湿気を吸うと変色や変形が起きやすくなります。
また、片付けの際には、飾っていた期間にたまったホコリを軽く払ってから収納することが大切です。人形専用の毛ばたきや柔らかい筆などを使って、優しくお掃除してからしまいましょう。
そして、片付ける前に「今年もありがとう」の気持ちを込めてお子さんと一緒に感謝の言葉をかけてあげると、行事としての意味がより深まります。
湿気対策は必須!防虫剤や乾燥剤の使い方
雛人形をきれいなまま長持ちさせるには、収納時の湿気対策と虫よけがとても重要です。湿気はカビの原因になり、虫は衣装や髪にダメージを与えてしまいます。しっかりと対策をしましょう。
【準備しておきたいアイテム】
- 乾燥剤(シリカゲルなど)
- 防虫剤(人形用がベスト)
- 柔らかい布(包む用)
- 中性紙(人形をくるむ紙)
乾燥剤は、収納箱の四隅やフタの内側に貼りつけて使用します。防虫剤は直接人形に触れないようにしながら、箱の中に1〜2個置きましょう。ただし、防虫剤と乾燥剤は併用できない種類もあるため、使用前に注意書きをよく確認してください。
また、衣装に化学繊維が使われている場合、薬剤が色落ちや変質を引き起こす可能性もあります。心配なときは、無香料・無添加タイプの人形専用の防虫剤を選ぶと安心です。
正しく保管すれば、雛人形は何十年も美しいままで使えますよ。
布や箱の保管方法で差が出る雛人形の寿命
雛人形の寿命は、どのように保管するかで大きく変わります。長く大切に使うためには、保管する箱と包み方にも工夫が必要です。
まず、人形を包む布は「通気性のよいやわらかい布」がおすすめです。着物の反物を使ってもよいですし、不織布や中性紙も適しています。ビニール袋や新聞紙は湿気がこもりやすかったり、インク移りの原因になるので避けましょう。
収納する箱は、購入時の桐箱や木箱をそのまま使うのが一番理想的です。桐は湿度調整に優れており、虫よけ効果もあります。段ボール箱の場合は、湿気に弱いため、必ず乾燥剤と防虫剤を併用してください。
人形を収納する際は、各パーツをやさしく包んでから、箱に詰めましょう。特に顔や手などのパーツがぶつからないように、間に緩衝材を挟んでおくと安全です。
「しまう時のひと手間」が、何十年後の美しさを守ってくれるのです。
来年も美しく飾るための収納テクニック
次の年も雛人形を気持ちよく飾るためには、収納の工夫がとても大切です。ここでは、来年を見越した収納テクニックをいくつか紹介します。
- 写真を撮っておく
飾った状態の写真を撮影しておけば、来年飾るときの参考になります。段飾りの場合、誰をどこに置くかすぐにわかるのでとても便利です。 - 順番に並べて収納する
取り出す順番と逆に箱に入れておくと、翌年の準備がスムーズです。奥に下げ飾り、小物、最後に人形という順番で収納すると良いでしょう。 - ラベルをつける
箱に「○段目の小物」「親王飾り用」などと書いたラベルをつけておくと、迷わず取り出せて時短になります。 - 定位置を決める
収納スペースの中で、雛人形用の棚やコーナーを作っておくと、「どこにしまったっけ?」がなくなり安心です。
こうした工夫をしておけば、来年も楽に、楽しく雛人形を飾ることができます。少しの手間が、未来の自分を助けてくれるんです。
実家にある雛人形、どうする?引き継ぎのコツ
「実家に雛人形があるけど、どうしよう?」という相談はよくあります。雛人形は本来「一人にひとつ」が基本とされていて、親から子へそのまま引き継ぐことは少ないですが、飾り方を工夫すれば受け継ぐことも可能です。
まず、人形の状態を確認しましょう。カビや虫食いがないか、着物にシミがないかなど、丁寧にチェックしてから、必要なら専門の修復業者に相談するのも手です。
また、全部を引き継がなくても、一部だけを飾るという方法もあります。たとえば、お内裏様とお雛様だけを飾る「親王飾り」として再利用するのもおすすめです。
雛人形には家族の思い出が詰まっています。引き継ぐかどうかは、その人形にどんな意味があるかを家族で話し合って決めましょう。「昔、私が飾っていたんだよ」と話すことで、お子さんに伝統や文化が自然と受け継がれていきます。
よくある質問(FAQ)
Q1. 雛人形はいつから飾るのが良いですか?
A1. 一般的には「立春(2月4日ごろ)」からがベストとされます。ただし、2月中旬〜ひな祭り1週間前までに飾れば問題ありません。
Q2. 雛人形はいつまでに片付ければ良いですか?
A2. ひな祭り(3月3日)が終わったら、なるべく早めに晴れた日に片付けましょう。遅くても3月中旬までが目安です。
Q3. 雛人形を飾る場所に決まりはありますか?
A3. 特に決まりはありませんが、直射日光や湿気を避け、家族がよく目にする場所が理想です。
Q4. 雛人形を片付けるのが遅れると婚期が遅れるというのは本当ですか?
A4. これは迷信です。本当の意味は「行事ごとにけじめをつける習慣を身につける」ための教えとされています。
Q5. 雛人形の種類にはどんなものがありますか?
A5. 七段飾り、親王飾り、ケース飾り、モダンタイプなどがあり、住宅事情や好みに応じて選べます。
まとめ
雛人形は、ただ「飾って楽しむ」だけのものではありません。女の子の健やかな成長と幸せを願う、日本の伝統文化の大切な行事の一部です。
この記事では、「いつからいつまで飾るべきか?」という素朴な疑問に始まり、飾るタイミングや場所の工夫、種類の違いや手入れのコツまで、雛人形を通して家族の思い出を深めるヒントをたっぷりご紹介しました。
現代の暮らしに合わせて、モダンでコンパクトな雛人形や、手作りのオリジナル飾りも人気です。どんなスタイルでも大切なのは、心を込めて飾り、感謝を込めて片付けること。毎年、雛人形とともに家族の絆が深まっていく——それが、ひな祭りの本当の魅力なのかもしれません。
ぜひ今年は、自分たちらしい雛人形の楽しみ方を見つけてみてくださいね。































