会社宛の封筒の書き方完全ガイド！正しいマナーとNG例を徹底解説

ビジネスの場面では、書類や請求書などを送る際に封筒を使う機会が多くあります。しかし、「宛名の書き方がこれで合っているのか？」 と不安になったことはありませんか？特に「御中」と「様」の使い分けや、役職者への宛名の書き方には注意が必要です。

封筒の書き方ひとつで、相手に与える印象は大きく変わります。正しい書き方を知らずに失礼な宛名を記載してしまうと、ビジネスマナーを疑われる可能性も…。逆に、正しく丁寧な書き方をすれば、相手に好印象を与えることができます。

本記事では、会社宛の封筒の書き方を完全ガイド！
基本ルールから縦書き・横書きの違い、シーン別の書き方、やりがちなミスまで詳しく解説します。正しいマナーを身につけて、取引先や上司に安心して書類を送れるようになりましょう！

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会社宛の封筒の基本ルールとは？

ビジネス封筒の種類と選び方

ビジネスで使用する封筒にはさまざまな種類がありますが、適切なものを選ぶことが重要です。サイズや色、材質によって用途が異なるため、相手に失礼のないように選びましょう。

代表的な封筒の種類

一般的に、長形3号（長3）封筒はA4書類を三つ折りにして送る際に使用され、角形2号（角2）封筒は書類を折らずに送る際に適しています。契約書や請求書などの公式文書は角2封筒を使うのがマナーとされています。

また、封筒の色にも注意が必要です。白色は正式な書類に適し、茶封筒はカジュアルな印象を与えます。企業間の正式なやり取りでは白封筒を選ぶのが一般的です。

宛名の正しい書き方

封筒の宛名は、縦書き・横書きのどちらでもOKですが、相手の会社の文化に合わせるのが理想です。縦書きが一般的な会社もあれば、横書きを推奨する企業もあります。

基本的には、

• 縦書き：格式を重視する書類向け（契約書・請求書など）
• 横書き：カジュアルな書類や英文の宛名向け

と覚えておくと便利です。

役職・敬称の使い方

宛名を書く際に注意すべき点は、「御中」と「様」の使い分けです。

注意！「御中」と「様」は併用しない！
「○○株式会社 営業部 御中 田中様」のように、御中と様を併用するのは誤りです。個人宛なら「様」、部署宛なら「御中」と覚えましょう。

差出人の記載ルール

封筒の左下に差出人の情報を記載するのが一般的です。

• 会社名（正式名称）
• 所属部署
• 住所
• 電話番号

手書きでも問題ありませんが、印刷された封筒を使用するとよりフォーマルな印象を与えます。

横書きと縦書きの違い

どちらを選ぶか迷った場合は、取引先の文化や業界の慣習に合わせるのが無難です。

会社宛封筒の書き方【縦書き編】

縦書きの基本レイアウト

縦書きの場合、宛名は右側、差出人情報は左側に配置します。住所は都道府県から順番に記載し、会社名・部署名を省略せずに正式名称で書きます。

（例）

〒100-0001  
東京都千代田区○○町1-2-3  
○○株式会社  
営業部  
田中一郎様

会社名・部署名の配置ルール

• 会社名は正式名称で書く（「(株)」と略さない）
• 部署名がある場合は、会社名の下に書く
• 個人名は最後に書き、「様」をつける

敬称「御中」「様」の使い分け

間違い例

○○株式会社 御中  
営業部 田中一郎様

正しい書き方

○○株式会社  
営業部 御中

または

○○株式会社  
営業部  
田中一郎様

住所の正しい書き順

住所は都道府県から書き、マンション名などがある場合は1行下に続けます。数字は縦書きでも「一二三」のように書かず、「1 2 3」のようにアラビア数字を使うのが一般的です。

実際の記入例

〒160-0022  
東京都新宿区西新宿1-2-3  
○○株式会社  
総務部 御中

または

〒530-0001  
大阪府大阪市北区梅田1-2-3  
○○株式会社  
営業部  
田中一郎様

会社宛封筒の書き方【横書き編】

横書きの基本レイアウト

横書きの場合は、左上に宛先、右下に差出人情報を配置します。英語の宛名を書く場合にも横書きが適しています。

宛名の配置とバランスのコツ

横書きでは、会社名や部署名を省略せず、中央寄りにバランスよく書きます。フォントサイズも統一しましょう。

会社名・個人名の正しい書き方

例：

○○株式会社 営業部 御中  
または  
○○株式会社 営業部 田中一郎様

英文表記のマナー

英文の場合は、会社名 → 部署名 → 個人名の順で記載します。

ABC Corporation  
Sales Department  
Mr. Ichiro Tanaka

横書き封筒の実際の例

〒100-0001 東京都千代田区○○町1-2-3  
○○株式会社 総務部 御中

ビジネスシーン別の封筒の書き方

取引先宛の封筒のマナー

取引先に書類や資料を送る際は、封筒の書き方にも細心の注意を払う必要があります。特に初めての取引や重要な契約書のやり取りでは、適切な宛名や敬称を使わないと失礼にあたります。

封筒の基本ルール

• 宛名は正式名称で記載（「(株)」などの略称は使用しない）
• 会社名・部署名・担当者名を正しく書く
• 敬称は「御中」または「様」のどちらかを使用
• 重要書類の場合は「親展」や「重要」などを記載する

（例）取引先の部署宛に送る場合

〒100-0001  
東京都千代田区○○町1-2-3  
○○株式会社  
営業部 御中

（例）取引先の担当者宛に送る場合

〒100-0001  
東京都千代田区○○町1-2-3  
○○株式会社  
営業部  
田中一郎様

また、契約書や見積書などの送付時は、封筒の左下に「契約書在中」「見積書在中」などと明記すると、受け取り側が内容を把握しやすくなります。

役職者宛の封筒の書き方

社長や部長などの役職者宛に送る際は、「御中」ではなく役職名を使用するのが基本です。

正しい宛名の書き方

○○株式会社  
代表取締役社長 田中一郎様

または

○○株式会社  
取締役 営業部長 佐藤二郎様

注意点：

• 役職名は名前の前に書く（「田中一郎 社長」はNG）
• 役職が分からない場合は「様」のみでもOK
• 会長・社長などの高位の役職者宛の場合は特に丁寧な言葉遣いを意識する

採用担当者宛の封筒の書き方

履歴書や応募書類を企業の採用担当者に送る場合、宛名の書き方には特に注意が必要です。

基本ルール

• 企業名を正式名称で書く
• 採用担当者の個人名が分かる場合は「様」をつける
• 担当者名が不明な場合は「人事部 御中」などとする

（例）採用担当者名が分かる場合

○○株式会社  
人事部 採用担当  
田中一郎様

（例）担当者名が分からない場合

○○株式会社  
人事部 御中

また、封筒の左下に「応募書類在中」と明記し、赤字で枠を囲むことで、企業側が書類を見落としにくくなります。

請求書・契約書送付時の封筒の書き方

請求書や契約書などの重要書類を送付する場合、誤送や紛失を防ぐための工夫が必要です。

基本ルール

• 宛名は会社名・部署名・担当者名を正しく書く
• 封筒の左下に「請求書在中」「契約書在中」と記載
• 重要な書類の場合は「親展」や「重要」と明記する

（例）契約書を送る場合

○○株式会社  
総務部 御中  
（左下に「契約書在中」と赤字で記載）

（例）請求書を送る場合

○○株式会社  
経理部 御中  
（左下に「請求書在中」と赤字で記載）

特に請求書の場合、封筒の表に「請求書在中」と明記することで、経理担当者がすぐに確認できるようになります。

速達・書留の場合の封筒の書き方

書類を速達や書留で送る場合は、封筒の書き方にも特別な注意が必要です。

速達の場合

• 封筒の右上に「速達」と赤字で記載
• できるだけ大きめの封筒を使用し、折れないようにする

（例）

○○株式会社  
営業部 御中  
（右上に「速達」と赤字で記載）

書留の場合

• 簡易書留・一般書留の別を確認し、郵便局で手続きする
• 重要書類の場合は「親展」と併記する

（例）

○○株式会社  
経理部 御中  
（左下に「親展」「書留」と赤字で記載）

封筒の書き方でやりがちなNG例と対策

敬称の間違い例と正しい使い方

住所の略記はNG？正式な表記を解説

住所を書く際に「東京都千代田区○○1-2-3」と書くことは多いですが、正式な書類では「丁目・番地・号」を使うのが正しいとされています。

宛名のバランスが悪い場合の修正方法

封筒の宛名は中央にバランスよく配置するのが基本です。特に縦書きの場合、長すぎる会社名を適切に改行する工夫が必要です。

バランスの良い書き方のポイント

• 文字の大きさを統一する
• 会社名・部署名・個人名を適切に配置する
• 改行の位置を意識する

手書きと印刷のどちらが適切？

封筒の宛名は手書きでも問題ありませんが、ビジネスシーンでは印刷されたものの方が見栄えが良く、誤読も防げます。

まとめ

会社宛の封筒の書き方には、基本的なルールやビジネスマナーが存在します。封筒の選び方、宛名の書き方、敬称の使い分けを理解することで、相手に失礼のない形で書類を送ることができます。

本記事のポイントをおさらい
✅ 封筒の種類を適切に選ぶ（長3封筒・角2封筒など）
✅ 会社名・部署名・担当者名を正式名称で記載する
✅ 「御中」と「様」は併用せず、状況に応じて使い分ける
✅ 縦書き・横書きは場面に応じて選ぶ（格式を重視なら縦書き）
✅ 「親展」「請求書在中」などの注意書きを適切に入れる

封筒の書き方ひとつで、相手に与える印象が変わることを意識し、適切なマナーを守ることが大切です。特にビジネスシーンでは、細かい部分まで気を配ることで、信頼関係の構築につながります。

今後、書類を送る際には本記事を参考にしながら、自信をもって正しい封筒の書き方を実践してくださいね！ 📩✨