ビジネスシーンでは、メールを使って質問する機会が多くあります。しかし、「どのように聞けば失礼にならないか?」「スムーズに返信をもらうにはどうすればいいか?」と悩むことも少なくありません。
本記事では、ビジネスメールで質問する際のポイントや、具体的な例文・テンプレートを紹介します。適切なメールの書き方をマスターし、円滑なコミュニケーションを実現しましょう!
スポンサーリンク
1. 質問メールの基本マナー
ビジネスメールでの質問の重要性
ビジネスシーンでは、疑問点を適切に解決することが重要です。しかし、対面や電話ではなく、メールで質問する場合は慎重な表現が求められます。なぜなら、書き方によっては「失礼」「ぶしつけ」と受け取られる可能性があるからです。
また、質問の仕方が悪いと、相手が「答えにくい」「何を聞かれているのかわからない」と感じ、スムーズにやり取りが進まなくなることもあります。そのため、適切なマナーを守りつつ、簡潔でわかりやすい質問をすることが求められます。
質問メールは、次のようなポイントを押さえて作成しましょう。
- 要点を明確にする(何についての質問かを明確にする)
- 簡潔にまとめる(長すぎる文章は避ける)
- 相手が答えやすい形にする(選択肢を提示するのも有効)
- 失礼のない表現を使う(クッション言葉を適宜使う)
- 返信の期限を明記する(急ぎの場合は特に重要)
適切な質問メールを送ることで、業務が円滑に進み、良好な関係を築くことにもつながります。
適切な宛先の選び方
質問メールを送る際は、宛先を慎重に選ぶことが大切です。誰に聞けば最も正確で迅速な回答が得られるのかを考えましょう。
適切な宛先の選び方のポイント
質問の内容 | 宛先の選び方 |
---|---|
業務の進め方に関する質問 | 直属の上司や先輩に送る |
取引先との契約に関する質問 | 法務部や担当営業に確認する |
経理処理に関する質問 | 経理担当者に送る |
社内のルールに関する質問 | 総務部に問い合わせる |
「誰に聞けばいいかわからない」と迷った場合は、上司や信頼できる同僚に確認してから送るのがベストです。
また、CC(カーボンコピー)を使う際は、必要な人だけを含めるように注意しましょう。無関係な人をCCに入れると迷惑になり、逆に重要な関係者を入れ忘れると情報共有ができなくなるためです。
件名の付け方のポイント
件名はメールの第一印象を決める重要な要素です。件名が不明確だと、相手が開封を後回しにする可能性があります。
良い件名の例
- 【質問】○○の手順についてご確認させてください
- 【ご相談】○○の件についてご意見をいただけますか?
- 【至急】○○の対応についてご確認をお願いします(※本当に急ぎの場合のみ)
避けるべき件名の例
- 「質問があります」→ 何についての質問か不明
- 「確認してください」→ 具体的な内容が伝わらない
- 「至急対応お願いします!」→ 急ぎすぎる印象を与える
件名を適切に設定することで、相手がすぐに内容を把握しやすくなり、迅速な対応につながります。
簡潔で分かりやすい文章構成
質問メールの本文は、冗長にならないように注意しましょう。基本的な構成は以下のようになります。
質問メールの基本構成
- 挨拶と名乗り(お世話になっております、〇〇の△△です)
- 質問の背景(なぜこの質問をするのかを簡単に説明)
- 具体的な質問内容(答えやすい形で書く)
- 回答の期限(いつまでに回答が必要か伝える)
- お礼と締めの言葉(お忙しいところ恐縮ですが、よろしくお願いいたします)
例文
件名: 【質問】〇〇の仕様についてご確認させてください
本文:
お世話になっております。〇〇株式会社の△△です。
現在、□□の業務を進めるにあたり、〇〇について確認させていただきたく、ご連絡いたしました。
〇〇の仕様について、以下の点をお伺いしたいです。
- 〇〇の対応方法はA・Bのどちらが適切でしょうか?
- 〇〇の手続きに必要な書類は何でしょうか?
お忙しいところ恐れ入りますが、○月○日までにご回答いただけますと幸いです。
何卒よろしくお願いいたします。
このように、シンプルで要点が伝わる文章を意識すると、相手もスムーズに対応しやすくなります。
失礼にならないクッション言葉の使い方
質問メールでは、ストレートすぎる表現を避け、クッション言葉を活用することで、相手に柔らかい印象を与えられます。
クッション言葉の例
直接的な表現 | クッション言葉を使った表現 |
---|---|
これはどうなっていますか? | お手数ですが、こちらの件についてご確認いただけますか? |
いつまでにできますか? | 差し支えなければ、いつ頃までに可能かお知らせいただけますか? |
すぐに教えてください | お忙しいところ恐れ入りますが、お急ぎでなければご教示いただけますか? |
特に、取引先や目上の人に送るメールでは、クッション言葉を活用することで、より丁寧で印象の良い文章になります。
以上が、質問メールを送る際の基本的なマナーです。次は、具体的なシチュエーションごとの例文を紹介していきます。
スポンサーリンク
2. シチュエーション別の質問メール例文
上司や先輩に質問する場合
上司や先輩に質問する際は、簡潔かつ具体的に伝えることが大切です。特に業務が忙しい相手には、要点を押さえた質問をすると、スムーズに回答を得られます。また、質問の前に「事前に調べたが分からなかった点」を伝えると、努力した姿勢が伝わり、印象が良くなります。
例文:業務の進め方について質問する場合
件名: 【ご確認のお願い】〇〇の業務フローについて
本文:
お疲れ様です。〇〇部の△△です。
現在、□□の業務を進めておりますが、〇〇の手順について不明点があり、ご確認させていただきたくご連絡いたしました。
事前にマニュアルを確認し、自分なりに調査したのですが、以下の点について判断がつかず、ご教示いただけますでしょうか。
- 〇〇の処理はA・Bどちらの方法で対応すべきでしょうか?
- 〇〇の報告タイミングは、どの時点が適切でしょうか?
お忙しいところ恐縮ですが、ご確認のほど何卒よろしくお願いいたします。
△△
このように、「調べたが解決しなかったこと」+「具体的な質問」 を組み合わせると、上司も適切な回答をしやすくなります。
また、質問が長くなりそうな場合は「お時間のあるときに、直接ご相談させていただけますでしょうか?」と添えると、メールよりも口頭での説明を選んでもらえる可能性があります。
取引先や顧客に質問する場合
取引先や顧客に質問メールを送る際は、礼儀正しく、誤解のない文章を心がけましょう。また、相手の負担を減らすために、質問の意図を明確にし、選択肢を提示すると親切です。
例文:納期に関する質問メール
件名: 【納期についてのご確認】〇〇の納品予定日について
本文:
〇〇株式会社
〇〇部 〇〇様
いつもお世話になっております。〇〇株式会社の△△です。
現在、御社にご依頼しております〇〇の納品スケジュールについて確認させていただきたく、ご連絡いたしました。
当初の予定では○月○日納品と伺っておりますが、現在の進捗はいかがでしょうか?
もしスケジュールに変更がある場合は、お知らせいただけますと幸いです。
また、納品日について、下記のいずれかでご調整いただくことは可能でしょうか?
- ○月○日(通常納期)
- ○月○日(前倒し希望)
- ○月○日(調整可能な最遅日)
お忙しいところ恐れ入りますが、ご確認のほどよろしくお願いいたします。
〇〇株式会社 △△
相手が「納期の調整が可能かどうか」をすぐ判断できるように選択肢を示すと、スムーズなやり取りにつながります。
社内の同僚に質問する場合
同僚への質問は、比較的カジュアルなトーンでOKですが、相手の業務を妨げないように、簡潔に伝えることが重要です。また、チャットツール(Slack・Teamsなど)とメールの使い分けも意識しましょう。
例文:社内のシステムについて質問する場合
件名: 【システムについての質問】〇〇の操作方法について
本文:
〇〇さん
お疲れ様です。△△です。
社内システム(〇〇)の〇〇機能について、操作方法を確認したいことがあり、ご連絡しました。
マニュアルを確認し試行錯誤したのですが、以下の操作がうまくいかず困っています。
- △△の画面で、□□の設定を変更する方法
- 変更後、〇〇にどのような影響があるのか
もしお時間がある際に、簡単にご教示いただけますと助かります!
よろしくお願いします。
△△
このように、フレンドリーかつ簡潔に伝えると、相手も気軽に答えやすくなります。
アポイントや日程調整の質問メール
スケジュール調整を依頼する場合は、候補日を複数提示し、相手が選びやすいようにするとスムーズです。
例文:打ち合わせの日程調整
件名: 【日程調整のお願い】〇〇打ち合わせの件
本文:
〇〇様
お世話になっております。〇〇株式会社の△△です。
〇〇の件について、打ち合わせをお願いしたくご連絡いたしました。
以下の候補日をご提案させていただきますが、ご都合の良い日時はございますでしょうか?
- ○月○日(○曜日)○:○○~○:○○
- ○月○日(○曜日)○:○○~○:○○
- ○月○日(○曜日)○:○○~○:○○
もし他の日時がご都合よろしければ、お知らせいただけますと幸いです。
お忙しいところ恐れ入りますが、何卒よろしくお願いいたします。
〇〇株式会社 △△
候補を3つほど提示しつつ、「他の日時が良ければ調整可能」と添えることで、相手が日程を決めやすくなります。
書類や資料の確認・依頼メール
書類の送付や確認を依頼する際は、対象の書類名を明確にし、締め切りを伝えると親切です。
例文:契約書の確認依頼
件名: 【ご確認のお願い】〇〇契約書について
本文:
〇〇様
お世話になっております。〇〇株式会社の△△です。
先日お送りした〇〇契約書について、ご確認いただけましたでしょうか?
契約締結のため、○月○日までにご確認いただけますと大変助かります。
内容に不明点などございましたら、お気軽にお知らせください。
お忙しいところ恐縮ですが、何卒よろしくお願いいたします。
〇〇株式会社 △△
相手に行動を促すために、「締め切り」と「不明点があれば連絡してほしい」ことを明記すると、スムーズに進めやすくなります。
このように、状況に応じた適切な質問メールを使い分けることで、より円滑なコミュニケーションが可能になります。
スポンサーリンク
3. 返信がもらいやすい質問メールのコツ
具体的な質問内容を伝える方法
質問メールを送る際、「何を聞きたいのか」が明確でないと相手が回答しづらくなり、返信が遅れる原因になります。具体的な質問をすることで、相手は素早く理解し、的確な回答を返しやすくなります。
悪い例:質問が曖昧なメール
件名: 質問があります
本文:
お世話になっております。〇〇株式会社の△△です。
〇〇についてお伺いしたいことがあります。
詳細を教えていただけますでしょうか?
よろしくお願いいたします。
このように、「〇〇について」としか書かれていないと、相手は「どの部分を聞かれているのか?」と考える時間が増え、返信を後回しにされる可能性があります。
良い例:具体的な質問メール
件名: 【質問】〇〇の手続きについて確認させてください
本文:
お世話になっております。〇〇株式会社の△△です。
現在、□□の業務を進めるにあたり、〇〇の手続きについて確認したく、ご連絡いたしました。
以下の点について、ご教示いただけますでしょうか?
- 〇〇の申請書類はA・Bのどちらを使用すべきでしょうか?
- 申請後、承認までにどれくらいの日数がかかるでしょうか?
お忙しいところ恐れ入りますが、○月○日までにご回答いただけますと幸いです。
何卒よろしくお願いいたします。
「何を」「どのように」「いつまでに」知りたいのか を明確にすると、相手はスムーズに回答できます。
回答しやすい選択肢の提示
質問の仕方によっては、選択肢を用意すると相手の負担が減り、回答が早くなることがあります。
悪い例:自由回答を求める質問
〇〇の件ですが、どのように対応すればよいでしょうか?
ご意見をお聞かせください。
この場合、相手は一から説明する必要があり、考える手間が増えてしまいます。
良い例:選択肢を提示した質問
〇〇の件ですが、以下の対応案のうち、どれが最適でしょうか?
A. 現在の方法を継続する
B. 新しい方法に変更する(詳細は添付資料をご参照ください)
C. 別の方法を検討する(具体的なアイデアがあればご教示ください)
お忙しいところ恐縮ですが、ご意見をいただけますと幸いです。
このように、回答しやすい形を用意すると、返信率が上がります。
期限を明確に伝える重要性
質問メールを送る際、「いつまでに回答がほしいのか」を明示しないと、相手が返信を後回しにすることがあります。
悪い例:期限がない質問メール
お時間のあるときに、ご回答いただけますでしょうか?
この場合、相手は「いつまでに答えればいいのか分からない」ため、優先度が低くなりがちです。
良い例:期限を明確にした質問メール
お手数をおかけしますが、○月○日(○曜日)までにご回答いただけますと幸いです。
急ぎの場合は「可能な範囲で早めに」と伝えると親切です。
相手の負担を減らすメールの書き方
質問メールを送る際、「相手の手間を最小限にする」ことを意識すると、返信をもらいやすくなります。
相手の負担を減らすコツ
- 質問は1通のメールにまとめる(何度も小分けにすると迷惑になる)
- 背景情報を簡潔に説明する(相手が状況を理解しやすくする)
- 「ご多忙のところ恐れ入りますが」など、配慮の言葉を入れる
- できるだけ「はい・いいえ」で答えられる質問にする
例えば、
お忙しいところ恐縮ですが、以下の2点についてご確認いただけますでしょうか?
お手数をおかけしますが、○月○日までにご回答いただけると幸いです。
このように書くと、相手が「負担なく答えられる」と感じ、返信が早くなることが多いです。
返信がない場合のリマインドメール
質問メールを送っても返信がない場合は、催促の仕方に注意が必要です。
いきなり「まだですか?」と送るのは失礼にあたるため、柔らかくリマインドするのがポイントです。
例文:優しい催促メール
件名: 【ご確認のお願い】〇〇についてのご回答
本文:
〇〇様
お世話になっております。〇〇株式会社の△△です。
先日お送りした〇〇の件について、ご確認いただけましたでしょうか?
お忙しいところ恐縮ですが、○月○日までにご回答いただけますと幸いです。
もしご確認が難しい場合は、対応可能な時期をお知らせいただけますと助かります。
何卒よろしくお願いいたします。
〇〇株式会社 △△
「確認が難しい場合は対応可能な時期を教えてください」と入れることで、相手にプレッシャーを与えずにリマインドできます。
また、対面や電話で確認するのも一つの方法です。
これらのポイントを押さえることで、質問メールの返信率を大幅に向上させることができます。次は「NGな質問メールの例と改善ポイント」について解説します。
スポンサーリンク
4. NGな質問メールの例と改善ポイント
曖昧な質問の例と改善策
質問が曖昧だと、相手は「何を答えればいいのか分からない」と感じ、返信を後回しにしてしまうことがあります。
NG例:曖昧な質問メール
件名: 確認したいことがあります
本文:
お世話になっております。〇〇株式会社の△△です。
〇〇の件について、いくつか確認したいことがあります。
ご対応のほどよろしくお願いいたします。
このメールでは、質問の内容が分からないため、相手は「何について聞かれているのか?」と考える手間が発生します。
改善例:具体的な質問メール
件名: 【ご確認のお願い】〇〇の仕様について
本文:
お世話になっております。〇〇株式会社の△△です。
現在、□□の業務を進めるにあたり、以下の点について確認したく、ご連絡いたしました。
- 〇〇の仕様変更は○月○日から適用されますか?
- 〇〇の利用制限は、A・Bどちらの範囲で考えればよいでしょうか?
お忙しいところ恐縮ですが、○月○日までにご回答いただけますと幸いです。
何卒よろしくお願いいたします。
このように、「何を聞きたいのか」を具体的に書くことで、相手がスムーズに回答できるようになります。
長すぎるメールの問題点
質問メールが長すぎると、相手は読むのに時間がかかり、「後で読もう」と思われてしまう可能性があります。
NG例:長すぎる質問メール
件名: 〇〇についての質問と確認事項
本文:
お世話になっております。〇〇株式会社の△△です。
今回の〇〇の件について、いくつかお伺いしたい点がございます。
まず、□□の仕様についてですが、従来の方法ではAパターンが使用されていました。しかし、最近の変更によってBパターンが適用されるという情報を耳にしました。この場合、我々の業務フローにどのような影響があるのかを知りたいです。
さらに、過去のデータを参照すると、〇〇の処理速度が以前よりも遅くなっているように感じます。この原因について、何か変更があったのでしょうか?もし改善策があるようでしたら、併せてご教示いただけますでしょうか?
また、〇〇の導入スケジュールについても確認したいのですが、具体的に○月○日以降になるのでしょうか?それとも前倒しの可能性がありますか?
お忙しいところ恐れ入りますが、ご確認のほどよろしくお願いいたします。
このメールは情報が多すぎて、相手が「どこから答えればいいのか」迷ってしまいます。
改善例:簡潔な質問メール
件名: 【ご確認のお願い】〇〇の仕様変更について
本文:
お世話になっております。〇〇株式会社の△△です。
〇〇の件について、以下の3点を確認させていただきたく、ご連絡いたしました。
- 〇〇の仕様変更は○月○日から適用される予定でしょうか?
- 最近、〇〇の処理速度が遅く感じるのですが、何か変更点がありましたか?
- 〇〇の導入スケジュールは、当初の予定通り○月○日で進められるでしょうか?
お忙しいところ恐縮ですが、○月○日までにご回答いただけますと幸いです。
何卒よろしくお願いいたします。
要点を整理し、箇条書きを活用すると、相手が一目で理解しやすくなります。
失礼な表現を含むメールの例
ビジネスメールでは、ストレートすぎる表現や命令口調は避けるべきです。
NG例:失礼なメール
件名: 〇〇の件、すぐに回答してください
本文:
お世話になっております。
〇〇の件について、まだご回答をいただいておりません。
至急、回答をお願いします。
このメールでは、「すぐに」「至急」という表現が強すぎて、相手に圧を与えてしまいます。
改善例:柔らかい表現を使ったメール
件名: 【ご確認のお願い】〇〇の件について
本文:
お世話になっております。〇〇株式会社の△△です。
先日お送りした〇〇の件について、ご確認いただけましたでしょうか?
お忙しいところ恐縮ですが、○月○日までにご回答いただけますと幸いです。
もし確認が難しい場合は、対応可能な時期をお知らせいただけますと助かります。
何卒よろしくお願いいたします。
「すぐに」ではなく、「お忙しいところ恐縮ですが」「もし確認が難しい場合は」といったクッション言葉を使うと、丁寧な印象になります。
件名がわかりにくいメールの問題点
件名が適切でないと、相手がメールを開封する優先度を下げてしまう可能性があります。
NG例:件名がわかりにくいメール
- 「質問があります」 → 何についての質問か不明
- 「〇〇の件」 → 内容が分かりづらい
- 「至急」 → 急ぎすぎる印象を与える
改善例:分かりやすい件名
- 「【質問】〇〇の納期について確認させてください」
- 「【ご相談】〇〇の進め方についてのご意見をいただけますか?」
- 「【至急】〇〇の件について、○月○日までにご確認をお願いします」
件名は簡潔にし、「何についてのメールか」を明確にすると、相手がすぐに判断できます。
返信を催促しすぎるメールの改善策
何度も催促すると、相手にプレッシャーを与えすぎるため、適切な間隔でリマインドしましょう。
NG例:催促が強すぎるメール
件名: まだ返信がありませんが?
本文:
お世話になっております。
〇〇の件について、まだご回答をいただいておりません。
早く返信をお願いします。
このメールでは、「まだ?」という表現が強すぎて、相手に不快感を与える可能性があります。
改善例:優しいリマインドメール
件名: 【ご確認のお願い】〇〇の件について
本文:
お世話になっております。〇〇株式会社の△△です。
先日お送りした〇〇の件について、ご確認いただけましたでしょうか?
お忙しいところ恐縮ですが、○月○日までにご回答いただけますと幸いです。
もしご都合が合わない場合は、対応可能な時期をお知らせいただけますと助かります。
何卒よろしくお願いいたします。
柔らかい表現を使うことで、相手に嫌な印象を与えずに返信を促せます。
次は「質問メールの便利なテンプレート集」をご紹介します。
スポンサーリンク
5. 質問メールの便利なテンプレート集
ここでは、さまざまなシチュエーションで使える質問メールのテンプレートを紹介します。状況に応じて適切なテンプレートを活用し、スムーズなやり取りを目指しましょう。
一般的な質問メールのテンプレート
件名: 【質問】〇〇についてのご確認
本文:
お世話になっております。〇〇株式会社の△△です。
現在、□□の業務を進めるにあたり、〇〇について確認したく、ご連絡いたしました。
以下の点について、ご教示いただけますでしょうか?
- 〇〇の適用開始日はいつからでしょうか?
- 〇〇の対象範囲はA・Bどちらになりますか?
お忙しいところ恐縮ですが、○月○日までにご回答いただけますと幸いです。
何卒よろしくお願いいたします。
〇〇株式会社 △△
🔹 ポイント
- 簡潔かつ明確な質問を記載
- 期限を明示することで迅速な回答を促す
急ぎの質問メールのテンプレート
件名: 【至急】〇〇についてご確認のお願い
本文:
〇〇様
お世話になっております。〇〇株式会社の△△です。
大変恐縮ですが、急ぎのご確認事項があり、ご連絡いたしました。
現在進行中の□□について、以下の点を確認させていただきたく存じます。
- 〇〇の対応方法について、A案とB案のどちらが適切でしょうか?
- 〇〇の調整が必要な場合、最短でいつ対応可能でしょうか?
本日○月○日○時までにご回答いただけますでしょうか?
お忙しい中恐れ入りますが、何卒よろしくお願いいたします。
〇〇株式会社 △△
🔹 ポイント
- 「至急」と件名に入れ、相手に優先的に対応してもらう
- 具体的な期限を示し、迅速な返信を促す
依頼を含む質問メールのテンプレート
件名: 【お願い】〇〇に関するご確認と対応について
本文:
〇〇様
お世話になっております。〇〇株式会社の△△です。
現在、□□の件について対応を進めておりますが、以下の点について確認させていただきたく、ご連絡いたしました。
- 〇〇の手順について、A・Bどちらの方法を採用すべきでしょうか?
- 〇〇の承認をいただくために、必要な手続きはございますでしょうか?
また、お手数をおかけしますが、可能であれば○月○日までにご確認・ご対応をお願いできますでしょうか?
お忙しいところ恐縮ですが、何卒よろしくお願いいたします。
〇〇株式会社 △△
🔹 ポイント
- 質問だけでなく、対応もお願いする場合の書き方
- 「可能であれば」と柔らかい表現を使い、相手に配慮
追加質問のメールテンプレート
件名: 【追加の質問】〇〇について
本文:
〇〇様
お世話になっております。〇〇株式会社の△△です。
先日、ご回答いただきました〇〇について、追加でご確認させていただきたく、ご連絡いたしました。
- 〇〇の仕様について、AとBのどちらを優先すべきでしょうか?
- 〇〇の変更に伴い、別途申請手続きが必要になりますか?
お忙しいところ恐れ入りますが、○月○日までにご教示いただけますと幸いです。
何卒よろしくお願いいたします。
〇〇株式会社 △△
🔹 ポイント
- すでに回答をもらった後の追加質問用
- 「先日のご回答を受けて」と前置きし、丁寧な印象に
フォーマルな質問メールのテンプレート(取引先向け)
件名: 【ご確認のお願い】〇〇に関するお問い合わせ
本文:
〇〇株式会社
〇〇部 〇〇様
お世話になっております。〇〇株式会社の△△です。
貴社にご依頼しております〇〇の件について、以下の点を確認させていただきたく、ご連絡いたしました。
- 〇〇の納品予定日は当初のスケジュール通り○月○日でよろしいでしょうか?
- 〇〇の変更点について、貴社内での調整が必要な場合はございますか?
お手数をおかけしますが、○月○日までにご回答いただけますと幸いです。
何卒よろしくお願い申し上げます。
〇〇株式会社 △△
🔹 ポイント
- 取引先に送る際は、より丁寧な言葉遣いを意識
- 「貴社」「ご依頼」「何卒よろしくお願い申し上げます」など、フォーマルな表現を使用
まとめ
質問メールを送る際の重要ポイントは以下の通りです。
✅ 質問は具体的に! → 曖昧な表現を避け、相手が答えやすいようにする
✅ 件名を工夫! → 「【質問】」「【ご確認のお願い】」など、すぐに分かるようにする
✅ 回答しやすい形で! → 選択肢を提示する、Yes/Noで答えられるようにする
✅ 期限を明記! → 「○月○日までに」と伝えて返信を促す
✅ リマインドは丁寧に! → 「ご確認いただけましたでしょうか?」と柔らかい表現で催促
適切な質問メールを活用すれば、スムーズなやり取りができ、相手との関係も良好に保つことができます。