最近では、就職を希望しているニートの人を支援するための公共サービスが充実してきています。
ニートになってしまった経緯は人それぞれ違いますが、現状を抜け出すためにも今の自身の状況を今一度整理し、対策をしていく必要があります。
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ニートとは?
ニートという単語は広く知れ渡るようになりましたが、言葉の意味はどういったものでしょう。
ニートとは、イギリス英語で
Not in
Education
Employment or
Training
の頭文字をとって略された言葉。
出典元:ニート – Wikipedia
学生の身分ではなく、何らかの仕事をしておらず、職業訓練中でもない15~34歳までの非労働人口となっています。家庭の都合や心身とのかかわり、資金面での問題でニートになる人もいる為、背景にあるものはそれぞれ異なります。
日本においてはマスメディアが多用する事によって、「働きもせず家族に依存している」といったネガティブな意味合いとして捉えられる事がしばしばありました。
ですがニートになってしまった背景には、単に怠け心だけでなく深刻な悩みを抱えてしまっている方も少なくありません。
ニートにもそれぞれ事情がある
就きたい職業があっても、年齢制限があって就職できないなどの理由による人もニートに含めることが出来ます。様々な事情によってニートは働けなくなってしまっていますが、多くの場合、周囲の人はニートであることに理解を示す事ができないものです。
「働きたくないから働かないのではないのでは」という疑いを、ニートに対して抱いているような人もいます。特に年配の方や団塊の世代の方といった、現役時代をバリバリ働いてきた世代の方にとっては、ニートでいる事に対して理解がし難いという事もあるかと思われます。
バブル期においては働けば働くほどに給料も上がりましたが、現在の日本においては働いても給料が上がらず、なおかつ税金が重くのしかかってくる状況では、働く意欲も起きにくくなってしまう事もあるでしょう。
「働きたくないから働かない」といった言い分も理解できますが、ニートの数が増えるとその分、周囲への負担が重くなってしまうので、なるべく早い対策が必要になってきます。
身体・精神的にニートにならざるを得ない人もいる
「ニートは甘え」と言う人もいますが、中には身体的な問題や、精神的な問題で仕事が続けられないほど就職が困難になることがあります。
就職支援サイトの中には、ニートの人が仕事を探しやすいように、ニートの人に紹介できる求人を分類分けしていたりします。ニートに対して就職活動を後押しするようになったのは、以下のような理由が挙げられます。
・仕事上のミスや人間関係によるストレス
・コミュニケーションが苦手
・外的な要因によるトラウマ
・周囲からのプレッシャー
・身内の不幸
細かく分類していくとキリがありませんが、主にこのような理由が挙げられる事でしょう。
うつ病やパニック症候群といった精神的な病気を持つ人が増えて、企業も働く人の精神面での援助などが必要となり、ニートの補助をする人が多くなったからとも言われます。
ですが、現状が改善されずこのままの状況が続くとなると労働人口が減少の一途を辿る事となってしまう事でしょう。
ニートに対しての手厚い支援も必要ですが、景気回復によって労働意欲の底上げをする何かしらの対策も今後の社会全体の課題とも言えます。
働く人にとって働きやすい環境作りをしていけるかが、ニートにとっても労働意欲を引き上げるきっかけとなり得てくるものと思われます。
まとめ
長くニートをしていると、それだけ再就は困難になります。社会に出て働くという事はそれに伴う苦労もありますが、労働の対価として賃金を得るだけでなく人としての成長にも繋がっていきます。
早めの対策が望ましいので、できれば20代のうちに就職先を見つけて、ニートを脱して次のステップへと進んでいきましょう。
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