食事中に腕や肘をついて食べる事は、マナー上好ましくないと言われていますね。
多くの人がこの行動について注意を受けたことがあるでしょう。
子供の頃、テーブルマナーが悪いと、その都度親から叱られた経験があるという方も少なくはないと思います。
幼心にその理由が分からなくとも、叱られるたびに「気をつけよう」と思わされたものです。
とはいえ、今では肘をつけて食べる事が悪いものだと体に染み付いていますが、「なぜそれが悪いのか?」について考え直すと、キチンと答えられるかどうか怪しいかもしれません。
そこでこの記事では、食事中に腕をつくことがなぜマナーとして認識されているのか、その背景を探ります!
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食事時に腕や肘をテーブルにつくことが良くないと言われる理由
食事の際に腕や肘をテーブルにつける行為がマナーとして推奨されない背景には、いくつかの要因が考えられます。最も主な理由は、その姿勢が正しくないためです。
適切な食事の態度とは、まっすぐな背筋で食事を摂ることが求められます。そのため、腕や肘をテーブルにつけると、自然と背筋が丸まってしまい、望ましくない姿勢となるのです。
私たち自身がその行為をしている際には気づきにくいですが、他者から見ると、その姿勢は不潔や乱れたものとして捉えられることが多いです。これは、古くからの習慣や教育の影響もあるかと思います。
また、腕や肘をテーブルにつけることで、テーブルとの距離が遠くなり、食べ物を落としてしまうリスクも高まります。正しい姿勢を維持することは、見た目の問題だけでなく、機能的な側面からも理にかなったマナーと言えるでしょう。
テーブルには手首を
先ほど、食事中に腕をテーブルに置くことが見栄えが良くないと述べましたが、手が何も持っていない状態で困る場面では、腕を乗せるのではなく、手首をテーブルの上に載せる方法が適しています。
例えば、フレンチやイタリアンのレストランで、手首を軽くテーブルに置きながら、フォークやナイフを使用する姿は洗練されて見えます。
要するに、食事中にどうしても手がぶらついてしまう場合、手首をテーブルに載せるスタイルを採用するとよいというわけです。
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食事中に腕を組むのは推奨されない?
多くの人が、仕事中や考え事をするときに腕を組む習慣を持っています。しかし、食事中、特にレストランのような場で腕を組むのは、マナー上の問題として捉えられることが多いです。
基本的に腕を組む姿勢自体が好ましく見られないこともあり、常日頃からの習慣が、フォーマルなシーンでの癖として現れる事もあり得るでしょう。
腕組みをする行為は、相手を警戒していたり、自分を強く見せようとする心理の現れでもあるので、それを見た相手にとっては心理的な威圧感を与えてしまい兼ねません。
特に食事中の腕組みは、他者に対して少し圧迫感を与える可能性もあるため、食事の際だけでなく、日常的にも控えることを推奨します。
食器を持ったままの身ぶり手ぶりは推奨されない
ナイフやフォークを使って、どんなに上品に食事をしていたとしても、食器を手にしたまま身ぶりや手ぶりを伴う話をすると、その印象は大きく低下します。上品な食事の途中でも、このような動作が見受けられると、その品格は一瞬で失われてしまいます。
従って、洋食の際のナイフやフォーク、和食の際の箸を持った状態での身ぶり手ぶりを伴うコミュニケーションは、避けるべき行動と言えます。
和食での手皿は避けるべき?
食事中に腕をテーブルに置く行為は、特にレストランでのマナー上の問題点として知られています。
加えて、和食の際に注意したいのが、手皿という行為です。
この動作は一見洗練されているように思えますが、実際の和食のマナーでは推奨されません。
仮に手皿を使用してソースや汁などが手にこぼれると、おしぼりやティッシュで拭く場面が生じるかもしれません。しかし、おしぼりは本来、食事前の手の清潔を保つためのアイテムであり、それで手の汚れを取るのは、接客をする側にとって迷惑となり得ます。
マナーの基本は、他者に不快感を与えないことにあります。その観点からも、手皿は適切ではないと言えるでしょう。和食の際には、この点に注意して行動することが大切です。
まとめ
食事時にテーブルに腕や肘をついて食べるのがマナー上よろしくない理由や、その他関連するマナーについてお話ししました。
食事中に腕をテーブルにつけることは、多くの場面で注意される行為です。その理由として、それが見た目に良くない印象を与えることや、実際に食事を取りにくくなることが挙げられます。
もし、この行為が許容されていれば、問題視しないかもしれませんが、多くの人が不快に感じることから、食事時には控えるよう心がけることが重要です。