頂き物のお礼状例文｜心を伝える書き方とマナー完全ガイド

大切な方から素敵な贈り物をいただいたとき、きちんと感謝の気持ちを伝えていますか？

「どうやってお礼状を書けばいいかわからない…」
「どんな言葉が適切なのか迷う…」

そんな方のために、 シーン別のお礼状の例文や書き方のポイントをまとめました！

この記事を読めば、どんな状況でも相手に喜ばれるお礼状を書けるようになります。ぜひ参考にしてください！

頂き物のお礼状を書く基本マナー
シーン別お礼状の例文集
お礼状を書くときに気をつけること
お礼状をさらに印象的にする方法
よくある質問とQ&A
まとめ

頂き物のお礼状を書く基本マナー

お礼状はいつまでに送るべき？

頂き物のお礼状は、できるだけ早く送るのが基本です。理想的には、品物を受け取った当日か翌日には出すのがベストですが、遅くとも 3日以内 に送ると良いでしょう。特に、お歳暮やお中元などの贈り物は季節の挨拶を兼ねているため、すぐに返信することで相手に好印象を与えます。

もし何らかの理由でお礼状が遅れてしまった場合は、文中で「お礼が遅くなって申し訳ありません」と一言添えると丁寧です。相手に失礼のないよう、誠意を持って伝えましょう。

お礼状を送るタイミングの目安

頂き物の種類	お礼状を送る目安
お歳暮・お中元	受け取った当日〜3日以内
結婚祝い・出産祝い	受け取った当日〜1週間以内
香典返し・お供え物	受け取った当日〜1週間以内
取引先からの贈り物	受け取った当日〜3日以内
親しい人からのプレゼント	受け取った当日〜1週間以内

感謝の気持ちを伝えることが最も大切なので、遅れても必ずお礼状を送りましょう。

手紙・メール・LINEのどれが適切？

お礼の伝え方には 手紙、メール、LINE（メッセージ） などがありますが、相手との関係性や状況に応じて適切な方法を選びましょう。

方法	適したケース	注意点
手紙（はがき・封書）	目上の人・取引先・フォーマルな場面	丁寧な言葉遣いと便箋・封筒の選び方に注意
メール	仕事関係・カジュアルな関係	簡潔ながらも心を込めた文章を意識
LINE・メッセージ	親しい友人・家族	砕けすぎないように注意し、短くても感謝を伝える

例えば、 上司や取引先には手紙かメール、親しい友人や家族にはLINEやメッセージでもOK というように、関係性に応じて使い分けると良いでしょう。

お礼状に書くべき基本の内容

お礼状には、最低限以下の5つの要素を含めると、わかりやすく丁寧な文章になります。

冒頭の挨拶（季節の言葉や近況）
贈り物へのお礼の言葉
贈り物をどう活用しているか、どんな気持ちになったか
相手への気遣いや今後の関係を大切にする言葉
結びの挨拶（相手の健康を気遣う言葉など）

例えば、以下のようなお礼状の構成になります。

拝啓　立春の候、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
先日は心のこもったお品をお送りいただき、誠にありがとうございました。
さっそく家族で美味しくいただき、大変嬉しく存じます。
お心遣いに感謝するとともに、これからも変わらぬご厚情を賜りますようお願い申し上げます。
末筆ながら、ご健康とご多幸をお祈り申し上げます。敬具

このように、 シンプルながらも感謝の気持ちを伝えることが大切 です。

失礼にならない言葉遣いのポイント

お礼状を書くときは、以下のような 丁寧な言葉遣い を意識しましょう。

NG表現	正しい表現
ありがとう！	ありがとうございます。
すごく嬉しいです	大変嬉しく存じます。
もらってよかったです	お心遣いに感謝いたします。
これからもよろしく	これからも変わらぬご厚情を賜りますようお願い申し上げます。

特に 目上の人に送る場合は、敬語や謙譲語を使うことが重要 です。カジュアルすぎる表現は避け、相手に失礼のないよう心がけましょう。

ビジネスと個人で異なるマナー

ビジネスシーン では、お礼状は フォーマルな文章 を心がけることが重要です。取引先や上司には 手紙やメール で送り、LINEなどのメッセージアプリは避けたほうが無難です。

個人間 のお礼状は、比較的カジュアルでも大丈夫ですが、親しき仲にも礼儀あり。 特に年配の方へ送る場合は、手紙が好まれる ことが多いです。

例えば、

✔ ビジネス向けのお礼状

拝啓　貴社ますますご繁栄のこととお慶び申し上げます。
先日はご丁寧なお品を頂戴し、誠にありがとうございました。
今後とも変わらぬご厚誼のほど、よろしくお願い申し上げます。

✔ 個人向けのお礼状

先日は素敵な贈り物をありがとうございました！
さっそく使わせていただき、とても気に入っています。
またお会いできるのを楽しみにしています♪

このように、 状況に応じて適切な書き方を選ぶ ことが大切です。

シーン別お礼状の例文集

お歳暮・お中元のお礼状

お歳暮やお中元は、日頃の感謝を込めて贈られるものです。そのため、お礼状では 「心遣いへの感謝」 と 「頂いた品物の感想」 を伝えることがポイントになります。また、ビジネス関係では 「今後の関係を大切にする言葉」 を加えるとよいでしょう。

【例文①：個人向け（親しい人へ）】

拝啓　寒さが一段と厳しくなってまいりましたが、お元気でお過ごしでしょうか。
先日は素敵なお歳暮をお送りいただき、誠にありがとうございました。
〇〇（頂いた品物）は家族みんなで美味しくいただき、温かい気持ちになりました。
毎年お気遣いいただき、感謝の気持ちでいっぱいです。
どうぞお身体に気をつけて、素敵な新年をお迎えください。
敬具

【例文②：ビジネス向け】

拝啓　貴社ますますご発展のこととお慶び申し上げます。
先日はご丁寧なお歳暮（お中元）をお送りいただき、誠にありがとうございます。
社員一同、大変ありがたく頂戴いたしました。
今後とも変わらぬご厚誼のほど、よろしくお願い申し上げます。
敬具

結婚祝いや出産祝いのお礼状

結婚祝いや出産祝いを頂いた際には、相手が祝福してくれたことへの感謝を伝え、 「近況報告」 や 「相手を気遣う言葉」 を入れると心が伝わります。

【例文①：結婚祝いのお礼状】

拝啓　春の訪れを感じる今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。
先日は心温まる結婚祝いをいただき、誠にありがとうございました。
さっそく新居で大切に使わせていただいております。
〇〇さんの心遣いに感謝し、これからも夫婦仲良く過ごしていきたいと思います。
お近くにお越しの際は、ぜひ遊びにいらしてくださいね。
敬具

【例文②：出産祝いのお礼状】

拝啓　厳しい寒さが続いておりますが、お元気でお過ごしでしょうか。
先日は温かいお祝いをいただき、ありがとうございました。
いただいた〇〇（ベビー用品）はさっそく使わせていただいております。
おかげさまで母子ともに元気に過ごしておりますので、ご安心ください。
これからも親子ともどもよろしくお願いいたします。
敬具

香典返し・お供え物のお礼状

香典返しやお供え物をいただいた場合、 「お礼」「故人へのお気遣いへの感謝」「相手を気遣う言葉」 を入れると丁寧な印象になります。

【例文①：香典返しのお礼状】

拝啓　このたびは、亡き〇〇へのご厚情を賜り、誠にありがとうございました。
皆様の温かいお気持ちに支えられ、家族一同、故人も安らかに眠っていることと存じます。
心ばかりではございますが、供養のしるしとしてお礼の品をお送りさせていただきました。
今後とも変わらぬお付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます。
敬具

【例文②：お供え物のお礼状】

拝啓　時節柄、寒暖の差が激しい折、いかがお過ごしでしょうか。
このたびは、亡き〇〇のためにご丁寧なお供えを賜り、誠にありがとうございました。
お心遣いに深く感謝申し上げます。
〇〇も喜んでいることと存じます。
これからも変わらぬご厚情を賜りますようお願い申し上げます。
敬具

取引先や上司へのお礼状

ビジネスシーンでのお礼状は 「フォーマルな表現」「今後の関係を大切にする言葉」 を意識することが重要です。

【例文①：取引先へのお礼状】

拝啓　貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
先日はお心遣いをいただき、誠にありがとうございました。
いただきました品は、社員一同大変ありがたく頂戴いたしました。
今後とも、より一層のお引き立てを賜りますようお願い申し上げます。
敬具

【例文②：上司へのお礼状】

拝啓　秋冷の候、いよいよご健勝のことと存じます。
先日はお心のこもった贈り物を頂戴し、誠にありがとうございます。
いつもご指導いただいておりますこと、心より感謝申し上げます。
これからも精進してまいりますので、引き続きご指導のほど、よろしくお願い申し上げます。
敬具

親しい友人や家族へのお礼状

親しい関係では、 少しカジュアルな表現でもOK です。ただし、礼儀を忘れずに、感謝の気持ちをしっかり伝えましょう。

【例文①：友人へのお礼状】

〇〇ちゃんへ
先日は素敵なプレゼントをありがとう！
〇〇（頂いた品物）、すごく気に入ってさっそく使ってるよ♪
いつも気にかけてくれて本当に嬉しい！
また時間が合ったらご飯でも行こうね。

【例文②：家族へのお礼状】

お父さん、お母さんへ
先日は贈り物をありがとう！
〇〇（頂いた品物）、とても助かってるよ。
離れていても、いつも気にかけてくれて感謝しています。
近いうちに帰省するので、そのときにまたゆっくり話そうね！

お礼状を書くときに気をつけること

NGワードと避けるべき表現

お礼状では、相手に失礼にならないよう 避けるべき言葉や表現 があります。特にビジネスシーンや目上の方に送る場合は注意が必要です。

NGワード	理由	適切な表現
「すみません」	謝罪のニュアンスが強すぎる	「お礼が遅くなり申し訳ありません」
「嬉しかったです」	カジュアルすぎる	「大変嬉しく存じます」
「もらってよかったです」	失礼にあたる可能性がある	「お心遣いに感謝いたします」
「とても助かりました」	受け身な印象を与える	「ありがたく頂戴いたしました」

また、 重ね言葉（くれぐれも、ご挨拶が遅れ遅れ） や、忌み言葉（切れる、終わる、流れる）も避けるのがマナーです。

感謝の気持ちを伝える文章の工夫

お礼状は、ただ「ありがとうございます」と伝えるだけでなく、 「どんな気持ちになったか」「どのように活用しているか」 を書くと、より温かみが増します。

【例】一般的なお礼状

先日は素敵な贈り物をありがとうございました。

【例】工夫したお礼状

先日は心のこもった贈り物をいただき、本当にありがとうございました。
さっそく家族で美味しくいただき、温かい気持ちになりました。

このように、 具体的なエピソードを添えることで、より心が伝わるお礼状 になります。

相手に喜ばれるひとこと添え方

お礼状に「今後の関係を大切にしたい」「また会いたい」という気持ちを込めると、相手に喜ばれます。

シチュエーション	ひとこと添えると良い表現
取引先	「今後とも変わらぬお付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます。」
友人	「次回会うときにまたお話ししましょう！」
家族	「近いうちに帰省しますので、そのときにまた話しましょうね。」
上司	「これからもご指導のほど、よろしくお願いいたします。」

相手との関係性に応じて、適切な結びの言葉を選びましょう。

季節の挨拶や結びの表現例

お礼状は 季節の挨拶から始め、結びの言葉で締める と、より洗練された印象になります。

【季節の挨拶の例】

季節	挨拶の例
春	「桜の便りが聞こえる季節となりました。」
夏	「猛暑が続いておりますが、お変わりなくお過ごしでしょうか。」
秋	「朝夕の風が涼しく、秋の訪れを感じます。」
冬	「厳しい寒さが続いておりますが、ご自愛ください。」

【結びの表現の例】

シチュエーション	結びの言葉
ビジネス	「貴社のますますのご発展をお祈り申し上げます。」
目上の人	「どうぞご自愛くださいますようお祈り申し上げます。」
友人・家族	「またお会いできる日を楽しみにしています！」

適切な挨拶を入れることで、お礼状がより洗練された印象になります。

手書きとメール、どちらがよい？

お礼状は 手書きの手紙が最も丁寧 ですが、状況に応じて メールやLINE も選択肢に入ります。

手段	おすすめのシチュエーション
手書きの手紙	目上の人、フォーマルな場面
メール	仕事関係、カジュアルなビジネスシーン
LINE・メッセージ	親しい友人、家族

目上の方や正式な場面では 手書きの手紙 がベストですが、カジュアルな関係なら メールやLINEでもOK です。

お礼状をさらに印象的にする方法

直筆の手紙が持つ特別な意味

メールやLINEが主流の時代だからこそ、直筆の手紙には特別な価値があります。 「手間をかけてくれた」 という気持ちが相手に伝わり、より印象に残るお礼状になります。

直筆のお礼状が適しているシチュエーション

目上の人やお世話になった方へ（上司・恩師・取引先など）
結婚祝いや出産祝いなど、人生の節目にいただいた贈り物へのお礼
しばらく会えていない相手への気持ちを伝えたいとき

また、直筆の手紙は 相手の手元に長く残る ため、読み返してもらえる可能性が高くなります。

便箋や封筒の選び方のポイント

お礼状を送る際は、便箋や封筒にも気を配るとより丁寧な印象を与えます。

✔ ビジネス向け

白無地の便箋と封筒 を使用（シンプルでフォーマル）
万年筆や黒のボールペンで書く

✔ 個人向け

淡い色やシンプルなデザインの便箋 が◎
親しい相手ならカジュアルな柄入りの便箋でもOK

✔ NG例

キャラクター柄や派手なデザイン（ビジネスでは避ける）
印刷された文章だけの手紙（心がこもっていない印象になる）

手書きの文字とともに、便箋や封筒の選び方にも気を配ると、より印象に残るお礼状になります。

プレゼントを添えるときのマナー

お礼状に小さなプレゼントを添えることで、さらに気持ちが伝わります。ただし、高価なものを贈ると、かえって相手に気を遣わせてしまうため、 「ちょっとしたお礼の品」 を選ぶのがポイントです。

一筆箋を活用したスマートなお礼

長い手紙を書く時間がない場合、 「一筆箋」 を活用すると簡単に気持ちを伝えられます。

✔ 一筆箋のポイント

短い文章でも手書きで書くと温かみが増す
ビジネスシーンでも使いやすい
便箋ほど堅苦しくないので気軽に書ける

【一筆箋のお礼例】

〇〇様
先日は素敵なお品をありがとうございました。
お心遣いに感謝し、大切に使わせていただきます。
またお会いできる日を楽しみにしております。

簡単な言葉でも、直筆で書くだけで 「わざわざ書いてくれた」という気持ちが伝わる のでおすすめです。

書き方に迷ったときの便利な型

お礼状を書くときに迷った場合は、 基本の型 に沿って書くとスムーズに仕上がります。

【お礼状の基本構成】

季節の挨拶や相手を気遣う言葉
贈り物をいただいたお礼の言葉
品物の感想やどのように使っているか
相手への感謝と今後の関係を大切にする言葉
結びの挨拶

この型に当てはめて書くことで、 どんなシーンでも失礼のないお礼状 が作れます。

よくある質問とQ&A

お礼状が遅れたときの対処法

お礼状を送るのが遅れてしまった場合、 「お礼が遅くなってしまったことを詫びる一文」 を入れることで、失礼のない印象にすることができます。

【例文】

拝啓　寒さが厳しくなってまいりましたが、お元気でお過ごしでしょうか。
先日は素敵なお品をお送りいただき、誠にありがとうございました。
お礼が遅くなり、大変失礼いたしました。
〇〇（頂いた品物）を大切に使わせていただいております。
お心遣いに感謝し、これからも変わらぬお付き合いをお願い申し上げます。
敬具

お礼が遅れたことを伝えつつ、 感謝の気持ちをしっかり表現する ことが大切です。

どの程度の関係ならお礼状が必要？

基本的に、 頂き物をしたらどんな相手にもお礼を伝えるのがマナー ですが、関係性によって伝え方を変えると良いでしょう。

関係性	お礼の伝え方
目上の人（上司・恩師・取引先）	手書きの手紙またはメール
友人・知人	メールやLINEでもOK
家族	直接伝えるか、メッセージカード

特に ビジネス関係や目上の方には、必ずお礼を伝えることが重要 です。

メールやLINEでも大丈夫？

メールやLINEでも感謝の気持ちは伝えられますが、 フォーマルなシーンでは手紙が望ましい です。

✔ メールやLINEでお礼を伝えるのが適している場合

カジュアルな関係（友人・同僚・親しい親戚）
ビジネスシーンでも急ぎでお礼を伝えたいとき
相手が普段からメールやLINEを多用している場合

【LINEで送る場合の例文】

〇〇さんへ
先日は素敵なプレゼントをありがとう！
すごく嬉しくて、さっそく使わせてもらっています♪
また時間があるときにご飯でも行こうね！

ただし、 目上の人や正式な場面では、手紙やメールのほうが適切 です。

会社宛にお礼状を送る際の注意点

会社宛にお礼状を送る場合、個人宛ではなく 会社名や部署名を明記する のがマナーです。

✔ 宛名の書き方（会社宛の場合）

コピーする株式会社〇〇  
営業部 〇〇様

✔ 宛名の書き方（個人宛の場合）

コピーする株式会社〇〇  
代表取締役 〇〇様

また、 「貴社」や「御社」を適切に使い分ける ことも重要です。

相手に喜ばれるお礼状のコツ

✔ 「ありがとう」だけで終わらせず、具体的な感想を伝える
✔ 相手の気遣いに対して感謝の言葉を入れる
✔ できるだけ早く送ることで誠意を伝える

お礼状は、ただ形式的に送るのではなく、 相手の気持ちに寄り添って書くことが何よりも大切 です。

まとめ

頂き物をもらったときのお礼状は、 感謝の気持ちを伝えるだけでなく、相手との関係を深める大切な手段 です。

✅ お礼状は3日以内に送るのが理想
✅ 相手との関係性に応じて、手紙・メール・LINEを使い分ける
✅ フォーマルなシーンでは手書きの手紙がベスト
✅ 「ありがとう」だけでなく、具体的な感想を添えると喜ばれる
✅ 便箋や封筒の選び方にも気を配ると、より印象的なお礼状に

お礼状は、少しの工夫で相手により温かい気持ちを伝えられます。ぜひ実践してみてください！