ツバメが自らの巣を作るのを避けたい場合、彼らが巣作りを始める前に取るべき予防策があります。
この記事では、手軽に試せる方法から少し手間のかかるものまで、さまざまな方法を紹介しています。
また、ツバメが巣を作る時期や前兆、そして巣を無断で許可なく取り除いたり壊す事が違法になるなどについてもご紹介していきます。
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ツバメが巣を構築するのを避けるための方法
まずは様々なツバメの巣作りの防止策について紹介します。
手軽に試せるアプローチから、少し手間を要する手法まで、さまざまな選択肢がありますので、ご自身に適した方法を見つけて試してみてください。
アルミホイルの反射でツバメを遠ざける
一般的なキッチン用品であるアルミホイルを利用して、ツバメの寄り付きを阻止する手段を紹介します。ツバメが好む場所にアルミホイルを貼り付けたり、吊り下げたりします。
この方法は実行が簡単ですが、外観が気になる場合は別の対策を考えると良いかもしれません。
滑らかな壁面を作るために粘着テープを使う
ツバメは凹凸のある壁面に巣を作る傾向があります。そのため、壁に粘着テープを貼り付けることで、滑らかな壁面を作り出し、巣作りを防止することができます。
視覚的な問題を感じる人には不向きかもしれませんが、効果は期待できます。
細かい網を設置してツバメを遠ざける
ツバメが寄り付かないように、細かい網を設置する方法も有効です。可能な限り細かい網を選ぶことが重要ですが、手持ちの網が粗い場合は重ねて使用するのも一つの手です。
これにより、ツバメが近づくのを物理的に防ぐ事が出来ます。
鳥よけスプレーの使用
外観に影響を与えたくない場合、鳥を寄せ付けないスプレーの使用を検討しましょう。
市販の鳥よけスプレーはホームセンターやオンラインでも入手可能です。ツバメが頻繁に家を訪れているようなら、早めにスプレーしておくと良いでしょう。
ただし、この方法は定期的な再施工が必要で少々手間がかかります。
また、ツバメ用のスプレーが特に市販されていないため、他の鳥用のスプレーを代わりに使用することとなりますが、その効果については定かではありません。
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ツバメの巣作りのシーズンと好ましい環境
ツバメは主に3月下旬から6月下旬にかけて巣作りを行いますが、この期間は地域によって前後することがあります。例えば、温暖な九州や四国では3月末ごろに巣作りが始まることが多いです。
季節が進むにつれて、ツバメの活動は北上し、中国地方や関東地方でも巣作りが活発になります。
渡り鳥として日本にやってきたツバメは、パートナーを見つけた後、巣を作るのに適した場所を探し始めます。
適切な巣の場所を選ぶための条件には、以下のようなものがあります。
・雨や風から凌げる場所
・天敵から隠れられる環境
・巣作りに適した壁面
これらの条件を満たす場所を見つけると、ツバメはそこで巣作りを始める傾向があります。
雨風から凌げる場所
ツバメは風雨から守られる場所、例えば玄関の軒下などを好んで巣作りに選びます。こうした場所では巣が破損する心配が少なく、彼らは安全に繁殖活動を行うことができます。
ツバメが適切なシェルターを見つける本能は、本当に驚異的です。
天敵から隠れられる環境
ツバメの天敵には蛇やカラス、猫などがいます。彼らの存在が感じられず、人の往来が多い場所はツバメにとって理想的な巣作りが出来る環境です。
例えば、人々が頻灍に行き交う鉄道のプラットフォームに巣を作るツバメは珍しくありません。こういった人目につきやすい環境が、実はツバメにとっては安全な選択となるのです。
巣作りに適した壁面
凹凸がある壁面は泥が付きやすく、ツバメにとって巣作りがしやすい環境を提供となっています。安定して固定できる巣を構築することは、彼らにとって非常に重要です。
そのため、ツバメは凹凸のある壁面を選び、そこに巣を作ることを好むのです。
ツバメの巣作りの前触れとサイン
もし壁に泥が付着し始めたら、それはツバメが巣を作り始めている可能性が高いと考えられます。ツバメは泥、藁、枯れた葉などを巣の材料とし、これらを自分の唾液で混ぜて壁に付着させていきます。
材料が壁に付き始めたら、その場所がツバメにとって巣作りに適した環境と判断された証拠です。これを避けたい場合は、付着した泥をこまめに掃除する必要があります。
また、家の周囲をツバメが頻繁に飛び回ったり、家の軒下にしばしば留まる様子が見られたら、それは巣作りの予兆である可能性があります。これらの行動は、単に餌を探しているか、休息を取っているだけかもしれませんが、巣作りに適した場所を探している兆候かもしれません。
ツバメが近くで活動しているのを目にしたら、巣作りの可能性に備えることをおすすめします。
巣作りの初期段階で巣を撤去した際の法的な問題
ツバメの巣が作られ始めたばかりなら、その巣を取り除くことは法的に問題ありませんので、ご安心ください。
ただし、巣に卵や雛が存在する場合は、法的に保護されており、撤去は違法行為となりますので、その点は注意が必要です。
鳥獣保護法により、ツバメを含む鳥類は保護されており、特に卵や雛を含む巣は撤去してはならないと規定されています。なので仮に自宅の敷地内であっても、法律に触れる行為は避けるべきです。
雛が巣立つまでの間は保護し、観察することが求められます。
ただし、巣立ちが完了した後の古巣の撤去は自由です。その場所がツバメにとって再び巣作りの場となる可能性があるため、早めの対策を講じることをオススメします。
ツバメの巣を撤去する場合は行政による確認が必要
ツバメの巣によってどうしても悩まされている場合、卵や雛が存在していても合法的に撤去できることがあります。
これには地方自治体の許可が必要で、合法的に撤去が可能な状況も存在します。
ただし、適切な理由が要求されることもあるため、問題解決には地域の行政機関への相談が推奨されます。卵や雛がいない巣の撤去は、一般的に法的な問題とはなりません。
巣作りが始まったことに早期に気付き、迅速に対応することが重要です。巣を撤去した後も、再び巣作りが始まらないよう、直ちに予防措置を講じることが大切です。
ツバメの巣作りを予防する方法と前兆のまとめ
ツバメが巣を作るのを防ぐには、事前の予防措置が鍵となります。アルミホイルや粘着テープを使用する手法は手軽で容易に実施可能です。
網を設置する方法はやや手間がかかるものの、一度設置すれば効果は長持ちします。ツバメが巣作りを開始する時期は地域差がありますが、鳥が周囲を飛んでいたり、壁に泥が付着している兆候を見たら、早急に手を打つことが大切です。
巣に卵や雛がいる場合の撤去は法的に禁じられていますが、巣作りの初期や巣立ち後なら問題ありません。
毎年ツバメの巣作りに頭を悩ませることなく、ここで紹介した対策を施し、ツバメの季節を快適に過ごしましょう。