「務める」「勤める」「努める」の意味や違い。使用例や類義語も。

務める 勤める 努める 同音異義語

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「務める」「勤める」「努める」は、日本語の漢字の中で似ている意味を持つ言葉ですが、それぞれの使い方やニュアンスに違いがあります。

漢字変換する際に間違えてしまうと、場合によっては異なる意味合いとなってしまうので、注意が必要です。

この記事では、それぞれの言葉の意味と使い方を説明します。

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「務める」「勤める」「努める」の意味

これらの言葉は、同じ「つとめる」という読みを持ちますが、意味はそれぞれ異なります。

「務める」

特定の役職や責任を持ち、それを果たすことを意味する。

「勤める」

特定の会社や組織で仕事をしているという意味。

「努める」

特定の目標に向けて取り組む、一生懸命になるという意味。



上の二つは似たような意味合いではありますが、状況や前後の文脈で判断するようにすると良いです。

これらを使い分ける際は、文脈や意味合いをよく考慮して選ぶと良いでしょう。

務める(つとめる)

「務める」(つとめる)という動詞は、以下のような意味を持ちます。

  1. 任務や役割を果たす、遂行する:ある特定の職責や役目を果たすことを指します。例えば、会議の司会をする場合、「司会を務める」という表現が使われることがあります。
  2. 仕える、奉仕する:主に人に対して、その下で仕事をする、または奉仕の立場で行動することを指す場合があります。古典文学などで、王や領主に仕える場面でこの動詞が使われることもあります。


この言葉は文脈によって多少のニュアンスの違いが生じることがありますので、具体的な状況や文脈を考慮して適切に使うことが重要です。

「任務や役割を果たす」「仕える」といった意味で使います。

例: 礼儀正しく役職を務める。


勤める(つとめる)

「勤める」(つとめる)という動詞は、以下の意味を持ちます。

  1. 企業や組織で働く、雇用されている:ある会社や組織に所属して、そこで働いている状態を指します。
  2. 職や役職に就く:特定の役職や職について、それを果たす意味合いで使われることがあります。


主に仕事や職務に関連する文脈で使用される動詞です。

例えば、「会社や組織で働く」といった意味で使います。

例: あの企業に10年勤める。
  彼は20年間、教師として勤めた。

努める(つとめる)

「努める」(つとめる)という動詞は、以下の意味を持ちます。

  1. 努力する、心がける:何かを実現するためや、ある状態を保つために、意識的に取り組む、努力することを指します。
  2. 最善を尽くす、力を尽くす:ある目的や目標の達成のために、全力で取り組むことを意味します。


この言葉は、主に積極的な取り組みや意識的な努力を強調する文脈で使用されます。

主に「努力する」「心がける」といった意味で使います。

例: 成果を上げるために最善を努める。
健康のために、バランスの良い食事をとるよう努める。
納期に間に合わせるよう努める。


「務める」「勤める」「努める」の使用例

「務める」の使用例

・イベントの進行役を務める
・映画の主演として出演を務める
・刑期を務める
・家事の役目を務める


「勤める」の使用例

・ある企業で勤める
・勤めに出る


「努める」の使用例

・健康のために食事バランスを保つよう努める
・問題の解消に努める
・新しい技術の導入に努める
・感情を抑えるよう努める


「務める」「勤める」「努める」の類語

「務める」の類語

果たす:任務や役割を遂行すること
遂行する:特定のタスクや目的を実行すること
担う:責任や役割を持つこと
遂げる:目的やタスクを完了すること
執行する:計画や命令などを実際に実行すること


「勤める」の類語

働く:労働する、仕事をする
勤務する:特定の場所や企業で働くこと
労働する:物理的または精神的な努力を使って作業をすること
従事する:特定の業務や職業に関与すること
勤する:一定の場所や位置で働くこと(あまり一般的ではないが、文学的な表現などで使われることがある)


「努める」の類語

努力する:ある目的や目標に向かって一生懸命になること
心がける:あることを意識して、それを実行しようとする態度を持つこと
取り組む:ある課題や問題に対して、積極的に関わろうとすること
骨を折る:非常に頑張って、ある目的や課題の達成を目指すこと
尽力する:力の限りを尽くして何かを達成しようとすること。


まとめ

「務める」「勤める」「努める」の意味や使用例、類語等についてまとめました。

それぞれ同じ読み方でも異なる使い方をする為、文章にする際は気を付けておくようにしましょう。

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