毎年12月に入ると、どこもかしこもクリスマスムード一色となります。
街を行き交う人々も、心なしか浮き足立っているように見受けられますね。
ところで、クリスマスに関する雑学について、あなたはどのくらいご存知でしょうか?
調べてみると、意外と知らない事を知る事ができるので、その度に新鮮な気持ちにさせられます。
今まで知らなかった知識を取り入れる事で、クリスマスという1日をより特別な日にしてく事ができるかもしれませんよ。
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- クリスマスに関する雑学や豆知識17選
- 12月24日は終日、クリスマス・イブではない
- サンタクロースの起源は実際の人物なの?
- トナカイに関する面白い情報
- トナカイの角はクリスマスの時期になると抜ける
- なぜクリスマスツリーを飾るの?
- 「メリークリスマス」とは具体的にどのような意味?
- クリスマスローズの花言葉には怖い意味が含まれている
- 「イブ」と「イヴ」はどちらで表記しても意味は同じ
- クリスマスイルミネーションのアイディアを提案したのはルター
- イエス・キリストの生まれた日は12/25ではない
- プレゼントをもらう為の靴下を飾る理由について
- サンタクロースの赤い服装は比較的新しい
- キリスト教徒に関わらず「ハッピーホリデーズ」という挨拶が使われる
- 日本でのクリスマスの歴史は1552年に遡る
- 日本でクリスマスが祝日にならない背景
- サンタクロースの起源はいつから?
- クリスマスリースの習慣はいつから?
- まとめ:クリスマスに関する雑学は数多く存在!
クリスマスに関する雑学や豆知識17選
12月24日は終日、クリスマス・イブではない
実は、正式には12月24日の夜が正式にクリスマスイブと称されるものです。
「クリスマスの前夜」を「クリスマスイブ」と呼ぶことは一般的ですが、「イブ」とは元々英語の「evening」を意味する言葉からきており、「even」の短縮形となっています。
したがって、厳密に言うと、12月24日の夕方以降がクリスマスイブで、夜明けの12月24日からはまだそう呼べないのです。
では、25日はクリスマスの正式な日ではないのかと疑問に思うかもしれませんが、クリスマスの期間は12月24日の夕方から25日の夕方までと定義されており、25日の夕方以後はもうクリスマスではありません。
意外と知られていないかもしれませんが、クリスマスイブは実はクリスマスの時間帯の中に組み込まれています。
日没を基準にしてクリスマスの時間帯が決定されているのは、古くから日没が日の切り替えの目安とされていたためです。昔の人々には時計がなく、日の終わりと始まりの基準として日没を用いていたのです。
クリスマスについて調べてみると、日本と海外とでは異なる場面も多々あるので、色々と調べてみるとまた違った視点からクリスマスを知る事ができますね。
⇨クリスマスは24日?25日のどちらが正しい?イブとの違いって?
⇨クリスマスイブはいつからいつまで?由来や海外との比較について
サンタクロースの起源は実際の人物なの?
かつて、東ローマ帝国に「聖ニコラス」という名の司教が存在しました。この聖ニコラスという人物は、その心温かい性格で知られ、困難に直面している者や貧しい人々に対しての助けを惜しまないとされています。
そんな彼に関する有名な話が伝えられています。
ある時、貧困の中で暮らす三姉妹がいる家族の存在を彼は知りました。
この家族は、経済的困難から娘たちを他家に嫁がせる必要がある状況でした。それを知った聖ニコラスは、密かにその家を訪れ、煙突からお金を投下しました。
そのお金は、暖炉近くで乾かしていた靴下の中に落ち、その資金の助けによって娘たちが困難な状況を乗り越えることができたと言われています。
コスプレをする際にも人気のサンタクロースですが、子供達を笑顔にする存在であるのは現代にも継承されています。
ちなみに、英語での「Saint Nicholas(聖ニコラス)」の名前が、時が経つにつれて「Santa Claus(サンタクロース)」に変化したとも伝えられています。この二つの名前、どこか似ている音を感じることができますね。
サンタクロースについては、こちらの記事でまとめているので、参考にしてみてください。
⇨サンタクロースのモデルとなった人物とは?起源や出身について
トナカイに関する面白い情報
「真っ赤なお鼻のトナカイさんは~~♪」というクリスマスの定番曲を知っていますか?
サンタが旅をする際、8頭のトナカイに引かれたソリを使用していますが、その中で赤い鼻のトナカイは誰でしょうか。
ちなみに、この8頭のトナカイたちにはそれぞれ名前がつけられています。
Dasher(ダッシャー)
Dancer(ダンサー)
Prancer(プランサー)
Vixen(ヴィクセン)
Comet(コメット)
Cupid(キューピッド)
Donder(ドンダー)
Blitzen(ブリッツェン)
では、赤い鼻を持つトナカイは上記の中の誰でしょうか?
実は、歌詞に出てくる赤鼻のトナカイというのは、リストに名前のない「Rudolph(ルドルフ)」という名のトナカイです。
そのトナカイの赤い鼻が、暗い夜の道を照らしてサンタを助ける話が、その歌の元になっていると言われています。
トナカイの角はクリスマスの時期になると抜ける
クリスマスに活躍するサンタクロースの相棒でもあるトナカイ。
トナカイはカナダ、ノルウェー、デンマークなどの北極圏に生息している為、日本人にとってはあまり馴染みが薄いかもしれませんが、クリスマスの時期になると存在感を増す動物です。
トナカイには特徴的な角が2本生えていますが、12月の冬季になるとオスのトナカイの角が抜け落ち、年に一度のペースで生え変わるといった性質があります。
また、トナカイの角には幸運のシンボルとしてアクセサリーなどにも使われている為、抜け落ちたトナカイの角を見つけると、幸福が訪れるといった言い伝えもあります。
トナカイの角については、こちらの記事でも詳しくまとめているので、参考にしてみてください。
⇨トナカイの角がクリスマスの時期に抜けるのはなぜ?その役割とは?
なぜクリスマスツリーを飾るの?
クリスマスツリーは「永遠の生命」を象徴しています。このため、クリスマスツリーとして選ばれる「もみの木」は、四季を通して葉が青く保たれる木が使われているのです。
もみの木は、四季折々に緑を保ち続けることから「永遠の生命」を象徴していると言えるでしょう。
ちなみに、クリスマスツリーの起源や、飾るアイテムにはそれぞれ意味があります。
それぞれの意味についても知っておくと、よりクリスマスを楽しむ事が出来るかもしれませんね。
⇨クリスマスツリーはなぜ飾る?起源や飾りつけに必要なアイテムなど
「メリークリスマス」とは具体的にどのような意味?
「メリークリスマス」とは「楽しいクリスマスを過ごしてほしい」という気持ちが込められています。
Merryの部分は「陽気で、楽しい」というニュアンスがあり、Christmasはキリストの誕生を祝うイベントを指します。
したがって、このフレーズは「楽しいクリスマスを!」という意味合いが強いです。
日本での「メリークリスマス」は主にクリスマス当日に使用されることが多いですが、実際にはクリスマス前でも気軽に使える言葉です。
例として、日本で年の終わりに近づくと、「良い年を!」と言うように、クリスマス前でも「メリークリスマス」と友人や家族に伝えることで、素晴らしいクリスマスを願って伝えることができます。
クリスマスローズの花言葉には怖い意味が含まれている
クリスマスローズは12月から翌年の4月にかけて、白やピンクの花を咲かせる植物です。
日本ではあまり馴染みのない花ではありますが、ヨーロッパでは広く知られており、その地の物語や伝承が花言葉の起源とされています。
中世ヨーロッパ時代に戦いに赴く男性が、故郷の恋人にこの花を贈ったという伝承がその起源とされているため、感慨深い意味が込められているようです。
クリスマスローズは一見すると綺麗な花ではありますが、背景を調べてみると、悲しみを象徴する花言葉が含まれている事が分かります。
こちらの記事で詳しくまとめているので、併せてご覧になってください。
⇨クリスマスローズの花言葉について。実は怖い意味が含まれている?
「イブ」と「イヴ」はどちらで表記しても意味は同じ
媒体によって、「イブ」と「イヴ」とそれぞれ表記される事がありますが、意味の違いはなく、それぞれ同じです。
ただ、日本人にとっては「イブ」の方が馴染みがあるので、こちらの方が目にする機会が多いかもしれません。
それぞれの表記の違いについては、こちらの記事でまとめているので、参考にしてくれると幸いです。
⇨クリスマス「イブ」と「イヴ」はどっちの読み方が正しい?違いは?
クリスマスイルミネーションのアイディアを提案したのはルター
クリスマスのシーズンには、イルミネーションの輝きが欠かせないものとなっています。
この照明の背後にあるアイディアは16世紀に遡ることができ、ドイツの宗教家マルティン・ルターによって生まれたと伝えられています。
彼は、夜の森にロウソクを多数取り付け、星々が空に輝く姿を地上で再現する試みを行いました。
この取り組みが、今日でも見られるイルミネーションの原点となっているのです。
イエス・キリストの生まれた日は12/25ではない
実は意外かもしれませんが、イエス・キリストの生誕の日は定かではありません。したがって、厳密には12/25とは限らないという事です。
イエス・キリストの生誕日についてはいくつかの推測が存在しており、「1/6、3/28、4/19、5/29、10/1」などとされることがあります。
しかし、キリスト教の基本文書である「新約聖書」には彼の具体的な生誕日に関する言及は見当たりません。このため、具体的な日付は現在も不確定とされています。
新約聖書にも明確な生誕日の情報がないことから、キリスト教において12/25は「キリストの生誕を祝う日」として認識されているのです。
従って、この日はイエス・キリストの具体的な生誕日として見なされているわけではありません。
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プレゼントをもらう為の靴下を飾る理由について
先ほど触れた聖ニコラウスの話によれば、彼が煙突を通じて投下したコインが暖炉近くの靴下内に落ちたことから、現在のサンタクロースの習慣、すなわちプレゼントを靴下の中に隠す習慣が始まったと言われています。
また、サンタクロースが煙突を通じて家に入ってくる伝説も、聖ニコラウスが煙突を使って金貨を贈った出来事に起因しているとされています。
サンタクロースの赤い服装は比較的新しい
実際に私たちがよく知るサンタクロースの服装は、1930年代に一般的になったものです。
サンタの起源である聖ニコラウスは4世紀の存在ですが、特有の赤と白の服と白髭のイメージは比較的新しい時代に定着したものとなっています。
サンタクロースのモチーフとなる赤と白の服装に関しては、調べてみると興味深い事がわかりました。
⇨サンタクロースの衣装はなぜ赤い服なの?その理由について調べてみた
キリスト教徒に関わらず「ハッピーホリデーズ」という挨拶が使われる
キリスト教徒以外では、「メリークリスマス!」という言葉を使わないことが多いです。
キリスト教の祭りであるクリスマスと関連するこのフレーズは、他の宗教の人々にはあまり適していないこともあるからですね。
その為、他の宗教が12月に特別な日を持つことから、「ハッピーホリデーズ!」という表現が好まれることが多いのはその為です。
「ハッピーホリデーズ!」は「素晴らしい休日を過ごしてほしい」という意味の挨拶となっています。
日本でのクリスマスの歴史は1552年に遡る
日本におけるクリスマスの起源は、戦国時代の1552年、現在の山口県として知られる地域にあります。
この地は大内義隆という支配者によって支配され、彼はキリスト教徒を受け入れていました。彼の保護のもとで活動していた宣教師たちが、日本初の教会を建てました。
そして、この教会の開設を記念して、クリスマスの祝賀が行われたとされています。
この初めて行われたクリスマス祭りでは、今のようなサンタやプレゼント、トナカイなどの風習はなく、祈りの時間として行われました。
日本でクリスマスが祝日にならない背景
日本の憲法には宗教と国家を分けるという考えがあります。このため、クリスマスやクリスマスイブが公的な休日として制定されていないのです。
確かに、欧米など他の地域では12/25は公的な祝日として認識されています。
日本においても休日制定の議論はあるものの、前述の政教分離の理念が障壁となります。
また、12/25を祝日にすると、12/23の天皇誕生日(現在は2月23日)と併せて、12/24も休日となり、3日連続の休みが生まれます。
12月は多くの業界で忙しく、そんな時期に長期の休暇があると効率が悪くなることも影響しているでしょう。
⇨12月(師走)はいつからいつ?意味や背景。時候の挨拶の活用法も
サンタクロースの起源はいつから?
4世紀の東ローマ帝国時代の司教、ニコラオスがサンタクロースの物語の基とされています。彼には多くの名前があり、地域や言語により異なります。
伝説によれば、ニコラオスは三人の娘を持つ家庭の貧困を知り、彼らを助けたくなりました。
彼は深夜に家を訪れ、煙突から金貨を落としました。その金貨は家の中の靴下に納まり、家族の困難を救いました。
この物語が現代のサンタクロースが煙突を通って家を訪れ、プレゼントを靴下に入れる伝統の起源とされています。
また、サンタクロースのモデルとなった聖ニコラオスである事以外にも諸説あるので、それに関してはこちらの記事でもまとめています。
⇨サンタクロースのモデルとなった人物とは?起源や出身について
クリスマスリースの習慣はいつから?
リースは新しい年への幸運を願う象徴として、年の終わり近くのクリスマスシーズンに飾るのが一般的です。
このクリスマスリースの起源は古代ギリシャ時代で、キリスト教がまだ成立していなかったころにさかのぼります。
リースが示す輪の形は、終わりなく続く神の永遠の愛や新年の祝福を意味しています。
まとめ:クリスマスに関する雑学は数多く存在!
クリスマスに関する雑学を紹介しました。
調べてみると、クリスマスにまつわる意外な事実や情報が多く存在していることが分かりましたね。
これまで誤解していたことや新しい情報を学んだことで、クリスマスの会話のネタに活用してみてください!